もういっこください!~盛岡の自転車乗りブログ~

 盛岡在住の管理人が、日々、自転車に乗ったコース紹介など、岩手県の自転車情報を中心につないでいきます。

カテゴリ:自転車 > 用品・環境

 こんにちは、むひっぴです。

 最近は、寒波到来で降雪や極低温が続いている印象の盛岡ですが、なんだかんだ言って路面はドライ状態が続いています。
 とはいえ、寒い。やっぱり寒い。とはいえ、どの位対策をすればよいのかを見極めるのは、以外にムズカシイ。

 という訳で、前回書いた-10℃を超えるために集めた用品について、具体的なアイテムをサクッとご紹介していきましょう。
 組み合わせて使ってみた感想は、前回記事で解説していますので、ご参照あれ。


1.FineTrack スキンメッシュ ロングスリーブ
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 皆様ご存知、FineTrackが出しているスキンメッシュシリーズの長袖です。
 薄くて軽いインナーですが、かいた汗を外側にしっかり排出するので、肌をサラサラの状態にキープして、汗冷えを防いでくれるという優れものです。
 正直言って、寒がりの僕は、コレがないと冬に外を走る勇気が出ません。
 冬の汗冷えは本当にツライので。
 似た機能の商品を出しているメーカーとして、MILLET・CRAFT・モンベルなどがあります。
 僕は、3年前に買ったこの商品をいまだに使用しており、機能は落ちていないように思います。
 なお、肌をドライに保ってくれる機能は、実は、夏に着ても十分活躍するアイテムです。
 5,000円近くしますが、果たす機能を考えれば、コスパは良いと考えています。
 
 Amazon商品ページ:FineTrack スキンメッシュ ロングスリーブ

2.7Mesh Synergyウィンドストッパー長袖ジャージ
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 防風をキッチリしてくれる上に、しっかりと汗を外に逃がしてくれる優れもののジャージです。
 「ミドルレイヤーは汗をため込まないことが一番大事」と考えている僕にとって、理想のアイテムですね。
 ちなみに、気温10℃位なら、上半身はこのジャージがあれば問題なく走行できるので、本来は春秋に活躍するアイテムです。
 結構タイトな作りになっていて、肌との一体感がとにかく気持ちいい。

 なお、『7mesh』は、とにかく機能が高く使いやすいアイテムを作っているブランドで、少々値が張ります。
 正直お財布が許すなら、こんこメーカーでウェア一式そろえたい位に大好きで、毎日商品ページを見てはヨダレを垂らしています。

 wiggle商品ページ:7mesh Synergyロングスリーブジャージ


3.FineTrack パワーメッシュインナーグローブ
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 とにかく汗を外にはじいて、蒸れ・汗冷えを防ぐインナーグローブ。
 先ほど紹介したインナーと同じ素材です。
 手触りはサラサラしていて、嵌めるとキュッとフィットしてズレたりしない感じですね。
 ロングライドになると、昼夜の温度差が大きくなり、最低気温に合わせたグローブを使用すると昼には手汗でジットリしがちなのですが、それをしっかり防いでくれます。
 乗り始めの寒さ対策としての効果はやや薄いですが、長い目でみるといい仕事をするアイテムかと思います。
 耐久性がイマイチという声も聞こえますが、3回ほど選択をしていますが、今のところはホツレや機能低下は感じません。
 実際のところ、どの程度の期間持つのか試してみたいと思います。

 Amazon商品ページ:FineTrackパワーメッシュインナーグローブ


4.SEALSKINZ HighlandGlobe
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 防水・防風に優れたSEALSKINZハイエンドサイクリンググローブ。
 SEALSKINZは、靴下や手袋を作っているメーカーで、特徴を一言でいえば『防水なら任せとけ!』って感じです。
 そのピーキーな製品群に惚れて買いました。元々持っていた冬用グローブもこのメーカーです。
 中綿が入っており、厚めの作りをしていますが、握る動きに抵抗を感じさせないのはさすがです。
 手首のベルクロを閉じると、空気が逃げずにかなり暖かくなります。
 親指アッパー部分は、汗を拭ける素材が使われていますし、人差し指はタッチスクリーン対応となっています。
 この辺りの機能は、最近のサイクリンググローブには標準装備されるようになりましたね。
 暖かく・使いやすい良いグローブです。

 Amazon商品ページ:SEALSKINZ HIGHLANDグローブ


5.Blind Chic GorillaJacket
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 サイクリストが使いやすい機能が搭載された普段使いもできるソフトシェルジャケット。
 色・デザインに一目ぼれして購入して以来、外出時に重宝しています。
 いいと思うところを挙げていくと、
 ゴリラのワッペンがとにかくカワイイ。
 背面ポケットが広く、そして横からアクセスできるのがとても便利。
 下の写真のように手を嵌められるようになっていて手がやや暖かい。
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 実際に着て走ってみた感想としては、
 防風性能・暖かさとしては正直『まあまあ』。
 ヒルクライムなど激しい運動をするには熱がこもってしまいがち。
 脇のベンチレーションと全面チャックの開け閉めで体温調節をしましょう。
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 むしろ、このジャケットは激しい運動よりポタリングや街乗りを想定している感じかと思います。
 -10℃を想定した機能だけで良いなら、普通のハードシェルかソフトシェルで良いかと。

 とはいえ、買ってよかったと思えた品物です。



 ザックリと5つのアイテムを紹介しましたが、少しでも参考になったのであれば幸いです。
 今回紹介したのは、あくまで、僕がやってみた一つの例です。
 安く済ませようと思ったらもっと安く済むアイテムもありますし、機能がもっと良いアイテムもあるかもしれません。
 安くて良いアイテムがあれば教えていただければ助かります。
 共に盛岡の冬を楽しみましょう!

 ではでは、今回はここまで。

こんにちは、むひっぴです。

 盛岡ローディーの皆様は、このクソ寒い冬期間をどのようにお過ごしでしょうか?
 完全にオフシーズンにしてマッタリと過ごす?自宅でローラー台を漕ぐ?
 いえいえ、今年は雪が少ないので、意外と外でも走れてしまうんですよ。ロードで。
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 ただし、時期によっては最低気温-10℃を下回る盛岡シティで、30km/h以上の風にさらされながら走るとなると、生半可な装備では走行中にフリーズドライになってしまいます。
 そして、ググってみると意外と極寒の中を走る自転車乗りに向けた情報は少ない状況です。
 なので、今回は-10℃の中を自分がロード・MTBで走るために集めた用品をご紹介したいと思います。
 「冬に外を走りたいけど、どの位投資したらいいの?」とお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

 なお、同じ気温でも、人によって寒く感じるか否かは意外と差が出るものですが、僕は、どちらかというと『寒がり』、『特に手足』の感覚がなくなりがちです。


 そんな僕が1月に-5℃の中を網張スキー場までMTBで登った時、および最低-9℃の中を仙台までロードで走った時の恰好が以下の写真です。
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 一応、東京では真冬を乗り切った装備たちです。
 インナー:FineTrack スキンメッシュ(¥5,000位)
 ミドル:7mesh ウィンドブレークジャージ(¥10,000位※wiggleセール価格)
 アウター:パールイズミ 5℃対応ジャケット(¥15,000位)
      パールイズミ ビブショーツ(¥10,000位)
 グローブ:SEALSKINZ オールウェザーサイクルXPグローブ(¥8,000位)
 シューズ:アディダスのスニーカーorビンディングシューズ+トゥーカバー
 (合計金額:だいたい¥50,000)

 一緒に走った仲間からは、「寒くない?」「見てるこっちが寒い」「冬の網張を舐めすぎww」と心配の声を多数いただきました。全くもって暖かい仲間たちです。
 この装備で実際に走ってみた感想としては、『手足以外は意外と暖かい』『でも、外で休憩すると身体が冷える』『というか、手足の指がモゲそうな位に冷える』といったところです。
 個人的には、日が出た後のライドで最低気温-5℃・最高気温0℃位までなら、この装備でもゴリ押せると感じます。
 休憩は暖かいところで取って指先を温めれば、意外と走り続けられます。
 なお、アウターが背中から熱と汗を放出する構造になっているため、寒い中で背面から寒風を浴びると一気に冷えます。


 そして、2月に-8℃の中を岩洞湖まで走った時の恰好は以下の写真。(真ん中が僕です)
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 インナーとミドル以外は新しく揃えました。12月までの繁忙期でストレスが溜まっていたのか、財布のヒモがハジけトンでしまい、物欲に任せて揃えました。

 インナー:FineTrack スキンメッシュ(¥5,000位)
 ミドル :7mesh ウィンドブレークジャージ(¥10,000位※wiggleセール価格)
 アウター:Blind Chic Gorilla Jacket(¥30,000位)
 パンツ :謎のブランド ソフトシェルパンツ(¥3,000位 ※Amazon)
      ユニクロ 極暖タイツ(¥3,000位)
 グローブ:SEALSKINZ HighlandGlobe(¥9,000位)
      FineTrack メッシュインナーグローブ(¥4,000位)
 シューズ:謎のブランド スノーブーツ(3,000円位)

      足先用ホッカイロ (※使わず)
 (合計金額:だいたい¥67,000 ※内、新装備は¥52,000分)

 走ってみた感想としては、『外で休憩しても身体が冷えすぎない』『指先も暖かい』『走行中に暑い』といったところです。
 完全に盛岡の真冬に打ち勝ったという手応えがあります。
 まず、アウターですが、脇部分にベンチレーションが付いているとはいえ、熱が逃がしきれず、暑いと感じました。フロントを開けて熱を逃がすべきでしたが、その加減を見誤りました。慣れれば暑さに悩まされることはないと思います。
 グローブは、さすがシールスキンズのハイエンドといった感じで、寒風にさらされてもしっかり防風・保温してくれました。
 パンツ・シューズについては、安いにも関わらず、問題なく暖かい。なんか悔しい。
 でも、ビブショーツと比べるとさすがに腹が冷えますのでご注意を。


 今回、防寒装備を揃えて感じた-10℃を乗り切るポイントとしては、
 ①汗の管理『インナー・ミドルを妥協すると後悔する』
  インナーは、汗を排出するものを選ぶ(FineTrack・MILLETなど)。
  但し、インナーが良くてもミドルが汗を吸うと結局寒いので注意。
  -10℃を超えようと思ったら、インナー・ミドル共に汗を溜め込まないものを選びましょう。
 ②寒風対策『アウターは、以外となんでもいい』
  アウターは、防風がキッチリできていれば、ハードシェルでもソフトシェルでも問題なさそう。
  寒さを心配するより、走行中の熱の排出・休憩中の保温・使い勝手のバランスを考えて選ぶのが吉。
  今回は、デザインと背面ポケットを優先してお高めのジャケットを購入したけど、ライドの目的によっては、もっと安価なアウトドア用ハードシェルジャケットでも用は足りると思います。
 ③手先の冷え『ハイエンド?もはやスキー用でもいいかもしれない』
  僕が-10℃で指先が冷えないサイクルグローブを選ぶなら、どのメーカーでも間違いなくハイエンド相当のものが必要と感じています。指先冷えると感覚なくなって危ないので。
  でも、ロングライドするわけでもないなら、以外とスキー用グローブでも十分なのでは?とも思います。
  サイクル用グローブがスキー用より優れているのは、指先の操作性・クッション性だと思いますが、レースでもなければギア操作を素早く行う必要もありませんし、ロングライドでもなければ大げさなクッション性も不要。
  思い切って、スキー用のグローブを使うことも可能かと。(※実際使用した感想ではありません)


 といった具合で、全体の紹介はこんなところです。
 個別のアイテム紹介は別の記事で書きたいと思います。
 今回はここまで。

 ではでは。

 こんばんは、むひっぴです。

 気が付いたら、記事を書いている今日が2月4日。
 いつの間にか節分になり、暦は『大寒』から『立春』に移ってしまいました。
 とはいえ、屋外はとても寒い。(特に僕の住んでいる盛岡市は)
 余程の準備がなければ、この時期に外でローディーが走るなんてできません。
 (まあ、「逆に言えば、『余程の準備』があれば行けるな!」と考えてしまうのが僕達ローディーの『業』なのですが…)

 今回は、僕がここ1か月、屋内でローラー台を回す際、非常にお世話になっているアプリ『ZWIFT』を『手軽に』『安く』始めたいという人に向けた記事です。
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 今、メチャクチャ流行っているので、ローディーの皆様は名前を聞いたことがあると思います。

 知らない人にZWIFTをザックリ説明すると、
 ①アプリ内のバーチャル世界に自分の分身(アバター)がいて、自分がローラー台を漕いた分だけ、バーチャル世界のアバターがコースを進みます。
 ②バーチャル世界内で、ZWIFTを利用している世界中のユーザーが周りを走っていて、競争するも良し、数あるワークアウトで自分を鍛えるも良し。
 という具合です。

 必要な機材については、以下のサイトが非常に分かりやすく説明してくれています。
 まずは、一度見たほうが良いです。

 「ZWIFT LIFE」~ZWIFTの始め方~

 でも、始める前には「始めるのにお金はどの位必要なの?」といった疑問が付きまといます。
 正直、お金をかけようと思えばいくらでもお金をかけられます。
 今回は、『安く済むならそれに越したことはない!』と言う冒険心ある人のために調べたことを3つほどご紹介します。

  • 『iphone』or『ipad』で画面を見るなら、Bluetoothセンサーで節約しよう!
  • パソコン&ANT+センサー持ちなら、データ受信器で節約しよう!
  • ローラー台を新しく買うなら、格安スマートローラーという手も…

 『iphone』or『ipad』で画面を見る場合 
 スマホ・タブレットで画面を見る際に、最低限必要な機材は以下のとおり。

  ① 『iphone』or『ipad』
  ② ローラー台
  ③ bluetoothセンサー(スピード・ケイデンス)

 センサーをBluetoothにすれば、『iphone』・『ipad』でもデータ受信できるという算段です。
 そして調べてみると、これがとんでもなく安い。

 格安センサー amazon商品ページ

 スピードメーターとしてもケイデンスセンサーとしても使用可能で、BluetoothとANT+どちらの通信規格も対応可能という「なんでもアリかよ!」と突っ込んでしまいそうなメーターが2,000円切っています。
 私も買って試していますが、普通に使えてしまう…
 つまり、ローラー台+4,000円程度で済んでしまうのです。恐ろしい…


 パソコン&ANT+センサーを持っている場合 

 もし、パソコンとANT+センサーを持っている場合は、以下の機材で開始できます。
 ① パソコン
 ② ローラー台
 ③ ANT+センサー
 ④ USBドングル

 ANT+をパソコンが認識さえすればよいので、以下のUSBスティックがあれば十分開始できます。
 お値段は3,000円以下。安い!

 ANT+用USBドングル amazon商品ページ

 またしても、ローラー台+3,000円以下という格安でそろってしまいます。
 自分はこのパターンで開始しました。今までこの環境で使用して特に問題は感じていません。

 格安ローラー台を探すなら

 ここまでデータ通信関係の環境のみ記載しまいたが、もちろんローラー台が無いと何も始まりません。
 ここでは、ZWIFTで使用できる格安ローラー台のご紹介と注意事項をいくつか記載します。

 ① LifeLine TT-01 Wiggle商品ページ
 海外通販サイト『Wiggle』にある驚きの格安ローラー台。
 私が見ている段階では、「お値段5,803円」って書いてます。
 意味わからない!ドン引き!ありえない位安い。1万円切ってきた!

 そして、もちろんZWIFTでも使えちゃう!
 でも、使用した人のブログを覗いてみましたが、「音はうるさい(3本ローラーほどではない)」「負荷にムラがある」などの問題はあるようです。購入の際はご注意を。

 ② Tacx Vortex-Smart Wiggle商品ページ
 またしても海外通販サイト『Wiggle』です。
 こちらは、スマートトレーナーが脅威の3万円切り!
 これがあればスピードメーターいりません。
 また、Tacxは専用トレーニングアプリがあり、これもまた優秀。
 そして、動画で確認しましたが、かなり静粛性は高いようです。 スマートトレーナーって10万円位するもんだと思ってました。
 これは余りに安すぎる。
 もし、ZWIFT始めたい人がローラー台を持っていないなら、これをオススメします。


 ここまで、2つのローラー台を紹介しましたが、一応、僕からローラー台選びについて注意点を2点。
  集合住宅(アパート)住まいの人・妻や子供がいる人は、静かなローラー台を選びましょう!
  何故かって、音がうるさいだけで周囲からのクレームが相次ぎ、練習が続けられなくなるからです。
  生活あってのトレーニングです。周囲と上手に付き合いましょう。

 ② 負荷可変式のローラー台を買うなら、最初にパワーを調整しよう。
  ローラー台の中には、負荷レベルを手動で切り替えできる『負荷可変式』のものがあります。
  僕の周りの『負荷可変式ローラー台』使用者の中で、ZWIFTを初めてみたら、漕いでる負荷と画面内のパワーがズレていると感じる人が多いです。
  出力パワーが違うと感じながらZWIFTを続けるのもモチベーションを激しく削ぐ要因だと思いますので、しっかり調整しましょう。
  やり方は↓こんな感じだと思います。
  ローラー台のパワーカーブを調べる
  →サイコンで実際の走行速度から『サイコン算出パワー値』を算出
  →ZWIFT内で表示される『ZWIFT表示パワー値』を確認
  →サイコン算出値とZWIFT表示値が合うようにローラー台の負荷を調整


という訳で、安く手軽にZWIFT始める方法をご紹介しました。
いくらかでも新しくZWIFT始める人の参考になれば幸いです。

みなさま、こんにちは

 ブログ記事をもっと書くと宣っておきながら、日々のライドが楽しくてつい更新を怠ってしまいました。
 最近は、帰ってきてすぐに寝落ちしてます。反省してます。

 早速ですが、この記事は、「1~2時間で盛岡ライドを楽しむにはどうしたらいいのん?」ということについて概要をお話しようと思います。


 さて、僕はたまに「ロードバイクを持っているけど、あんまり乗れていないなぁ」という声を良く聞きます。
 「へ~、なんで?」と聞くと、多くの人は「時間」か「モチベーション」が足りていないようです。
 そんなの、もったいない以外のなにものでもないのですが、意外とこのパターンに陥る人が多いように思います。
 実際、社会人であれば、朝起きて、仕事に行って、仕事が終わって、飯食って、寝る、というサイクルの中に、自転車の時間をねじ込むことは容易ではありません。
 ましてや、家庭を持っている人であれば、休日でさえ、自転車に乗りに行くときにいい顔しない奥様を宥めつつ、なけなしの搾りだした時間を使ってライドしているわけです。

 つまり、どうしても自転車に乗れる時間は、限られてきます。
 「乗りたいけど乗れない」が段々と「もったいないから乗らなきゃ」になって、「乗るのが面倒」となっていき、休日でさえ自転車に乗る気がしない、というパターンにハマってしまいます。

 で、そういう人はどうやって自転車を楽しめばいいの?
 ということですが、結論は簡単です。
 「1~2時間で満足度の高いライドをする」ということに尽きます。

 普段の生活の中で、キツイスケジュールの人もいるでしょうが、さすがに休日も含めれば1週間に1~2回、1~2時間位は時間が作れるのではないでしょうか?
 その時間を使って、最大限自転車を楽しんでみませんか?

 というわけで、以下に僕の考える1~2時間のライドで満足する方法を書いてみます。
 これまでロードバイクを放置していた人は自転車を掘り出して、これまでも乗ってた人は更に盛岡ライドを楽しめるようになればいいなと思います。


【手順その1】「盛岡でライド友達を作る」
 「いきなり、ハードル高すぎでは?」と思われるかもしれません。
 ですが、マジで本当にこれが一番大事です。
 一人で乗り続ける楽しさもありますが、一緒に走る、一緒に自転車語ること仲間がいることで楽しさは段違いです。
 なお、ライド友達作る方法はとても簡単です。
 下ノ橋にある「BICYCLE SHOP GRINS」に行って西田店長に「実はライド友達が欲しいんです」っていえばその日に出来ます。
 本当にできます。店長に裏を取ったので間違いありません。
 あとは、このブログにコメントで「むひっぴさんと一緒に走りたいです。」って書いても、ツイッターでメッセージを飛ばしてくれても、その瞬間にできます。これは僕が保証します。

 もちろん、他のロードバイクチームのあるお店に行っても良いでしょう。
 こちらは、裏を取っていないので、保証はしかねます。


【手順その2】「自分のライド情報をデータ化・視覚化して挑戦する」
 楽しいライドには、ドキドキ・ワクワクがあるというのが、普段から僕の思っていることなのですが、ワクワクのための第1歩は自分の状態を捉えて、昨日できなかったことに今日挑戦するということかと思います。
 自分の状態を把握するために必要なものは2つ、「サイコン」と「スマホ」です。

 サイコンは言わずもがな、サイクルコンピューターの略なのですが、基本的にはライド中のスピード・ケイデンス・心拍などを測定する機械です。
 上記の3点に加えて、できるならば、GPSで走行時の位置情報のログがとれるものが最高です。
 「GARMIN」だったら「EDGE25J」がスピード・ケイデンス・ハートレートセンサー込みで3万円しませんし、「LEZYNE」なら「SUPER GPS」なんかは概ね同程度の価格帯でかなり高機能なものが買えます。
 どちらにしても、10万円以上で買った高価なロードバイクにホコリをかぶせないためのコストと考えると正直安いと思います。

 そして、スマホには「STRAVA」というアプリを入れましょう。
 このアプリは、ランニングやサイクリングの記録を友達と共有できるものですが、このアプリのすごいところが2つあります。
 一つ目は、スマホでGPSデータを含めたライド情報を記録できること。
 もちろん、GPSサイコンで計測した方が正確だったり電波が弱い山頂ではデータ飛んだりしますが、実際計れてしまう。タダで計れてしまう。すごすぎる。
 上で紹介したGPSサイコンなんかのアプリと同期してしまえば、スマホに同期した瞬間にライド情報がそのままSTRAVAにデータが上がるという寸法です。すげぇ時代に来てしまったもんだ!!
 二つ目は、「セグメント」という概念です。
 例えば、普通に走っていて、坂の入口から山頂までの区間(セグメント)を何気なく通過したとしましょう。
 STRAVAがこの区間のライドデータを読み込むと、あなたがこの区間を〇分〇秒で走って、これまで走った人の中で〇〇位、友達の中では〇〇位です、あなたの最速記録は〇分〇秒です、といった情報がパッとわかります。
(セグメントは誰でも設定することができるそうですが、僕はまだやったことがありません。)
 そして、これが短時間ライドには間違いなくハマります。
 1~2時間のコースの中で、あと平均時速何キロ早ければ友達を追い越せるのかハッキリとわかります。
 これだけなのに、かなり面白い。
 自転車は乗れば乗るほど速くなります。
 昨日よりもっと早くなっている達成感は、かなり大きいのです。
 そして、人間の脳内麻薬が最も分泌される瞬間は、「達成感に包まれた時」です。
 人生において中々得ることのできない「達成感」をお手軽に得ることができてしまいます。
 これは、遺伝子レベルで自転車乗りたくなるはず。
 大げさに言いましたが、これは、是非経験してほしいです。
 なお、手順1のライド友達を作るところから入ると、負けたくない相手ができて、なおよいです。


【手順3】「盛岡市内から1~2時間で満足できるコースをストックする」
 手順2までの行程を経て、どのようなコースを作るのかということですが、
 気を付けることは、①周回ルートにする、②2時間以内で帰ってこれる距離に収める(20~50kmほど)、③信号を避けるルートを見つける、④上り坂をルートに入れる、④ご褒美がある(景色・食など)といったところです。
 で、盛岡市内からその条件を満たそうとすると、エリアは限られてくるのです。
 なんとなく分類するとこんな感じです。
 ①「岩山方面」(山の中の道・3km程度のセグメントが多い)
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 ②「御所湖方面」(湖周り・平坦中心)
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 ③「雫石方面」(ながらかな長い登り・山肌付近はハードな登りも)
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 ④「玉山方面」(平坦・ロング登りなんでもござれ)
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 または、この混合ルートといったところでしょう。
 (どの写真も岩手山写ってる…)

 僕もお邪魔しているGRINSの日曜に開催している朝練では、毎回、2時間で満足できるコース設定になっているので、一度来てみるのも非常に良いと思います。
 来たい方は、GRINSの西田店長までお話してみれば良いですよ。

 それぞれのエリアの詳しいコース・セグメントについては、別の記事で書こうと思います。



といったわけで、以上の3つの手順を踏んでいただいてもっと盛岡のライドを楽しんでいただきたいと思う所存です。

 あとは、個人的に、盛岡すごいなぁと思っていることをツラツラと書いていきたいと思います。
 東京大田区にいたころに一番悩んだことは、近くに満足できるほどの登坂が全くなかったことでした。
 多摩川はどこまで行っても平坦だし、神奈川方面もずっと平坦、近くは信号だらけで、練習できるような登りがない。
 登りに行こうと思ったら、朝早くから電車で奥多摩方面に1時間以上乗って青梅駅からライドを始めるしかないといった感じでした。
 なので、盛岡の「10分走れば、満足できる坂がある」しかも「すぐに信号の少ない道に出る」そして、「30分走れば絶景に出会える」という状況が凄まじく尊いわけなのです。
なので、心の底から思います。
 「もっと盛岡でロードバイク乗る人増えないかなぁ」と。

みなさま、こんにちは

 当ブログでは、これまで、主に自分が好き勝手にロングライドをやっている記録を掲載してきましたが、当たり前なことに、メンテナンスで困ったときとか、週末に〇〇km走りたいんだけどとか、あの用品が欲しいんだけど性能どんな感じなのとか、いろんな面で自転車屋さんに教えて・支えていただいています。

 これまで、自転車屋さんの具体的なお話をすることは、なんとなく避けてきましたが、これを書いている今は4月なので、「春になって実はロードバイクが欲しいけど、盛岡で買うときにどこに行ったらいいのん?」と密かに思っている方も多いかと思います。
 そもそも、なんとなくロードバイク欲しいけど、どこに行って買えばいいかわからないし、どんなのがいいのかわからない、結構高いらしいし、いきなり専門的な説明されてもきっと困るだろうなぁ。
 と、買う前の不安というのは、数え上げればキリがありません。

 そんなわけで、そんなに怖がらないでおくれよ、という思いを込めて、盛岡市内で自分がお世話になっているロードバイクを売っている自転車屋さんをご紹介をしたいと思います。

 私がお世話になっている自転車屋さんは二つです。

1.「サイクルショップタニフジ上田店」
 国内シェアの高いスタンダードなロードバイクについて聞きたいならここ!って感じです。
 店内には所狭しとロードバイクがディスプレイされていて、スタッフの方も非常にロードバイクのことを良く知っています。
 なにより、ロードバイクのことを聞いた時の対応がめっちゃ親切!
 職場の後輩にロードバイクをオススメしたときは、このお店で購入してました。

 ロードバイクの取り扱いは、「TREK」「CANNONDARE」「GIANT」「PINARELLO」「SCOTT」など日本国内でのシェアの高い安心ブランドが中心で、外れがない感じです。
 僕としては、盛岡市内で愛車のSCOTTを取り扱っている唯一の自転車屋さんなので、調子悪くなった時のメンテナンスをお願いしています。
 僕は、輪行ですぐにリアディレイラーのハンガーをまげてしまうので結構お世話になっているんです。

 あと、レーシングチームがあって、たまに道で見かけると真っ青になるほど速いです。
 でもチーム員の人に聞いてみたら、大会で記録狙うグループもあるし、気楽に辺りを走るだけのグループもあるんだとか。

 住所:岩手県盛岡市上田1-15-18(岩手県立中央病院の近くです)




2.「BICYCLE SHOP GRINS」
 一味違った自転車に出会いたいならここ!といったところでしょうか。
 ロードバイクのみならず、シクロ・ファット・BMXとなんでもござれの幅広い品ぞろえのお店です。
 2015年開店の新しい自転車屋さんですが、イケメン店長さんの腕と知識は確かなもので、相談すると大抵のことはなんとかなります。
 店長さん本人もロードバイクに乗りますし、めっちゃ速いです。
 盛岡近郊をいっぱい走っているから、こんなコースを走りたいんだけど…と尋ねれば、ドンピシャリのコースを教えてくれますよ。

 取り扱いブランドは、「FELT」「JAMIS」「ANCHOR」「NEILPRYDE」「CIERO」「FUJI」「ALL-CITY」などなど多岐にわたり、どれも日本国内では、他の人とそうそう被らないけど、性能は折り紙付きのものばかり。
 自転車購入後のお店側のケアもかなりのものです。
 用品類の購入でお世話になっていますし、SHOPの朝練習には、僭越ながら時々ご一緒させていただいてます。
 朝練習は、その日参加できる人が集まって、大体4~8人位で朝7時から2時間程度走ります。
 時間が短い分、密度が高い練習となっているので、置いて行かれないように頑張らなければいけません。
 その他にも、夜練習やキャンプライドなど企画満載のお店となっています。
 店の居心地がよくて、特に買いたいものがないときでも、お話をしにフラッと寄りたいお店になってしまいました。
 お店のブログもありますので要チェックです!




 ということで、盛岡のロードバイクを売っている自転車屋さんを二つ紹介しました。
 どちらの店も相談しやすいので、買うか迷ったら、とりあえずお店に行ってみるのがいいかも!

 みなさま、こんにちは

 今回は、「このコースを走ったよ!」という話ではありません。
 「こんなコースを走ってみたい」という野望を垂れ流したいと思います。
 ただし、自分が住んでいる場所の都合上、主に盛岡・岩手からの出発ルートが中心になりますので悪しからず。

 さて、みなさま、野望はお持ちですか?

 ロングライドに慣れてくると、自分の到達できる距離がグングンと伸びていきますが、そんな時期にグーグルマップを見てみると、あら不思議。
 これまで、自転車でいけないと思っていたコースに楽々と手が届くのです。
 そうすると、自分のギリギリを試したくなるのが人の性。
 チャレンジしたいという野望が積乱雲のごとくムクムクと形成されるわけです。
 そんな自分の野望を取り留めもなく語ってみようというわけです。


◎野望その1「八幡平ヒルクライム」
 予想難易度★★★☆☆

 岩手の中で一番高い山は岩手山。
 ただ、舗装路がある最高地点は、おそらく「八幡平山頂」になるでしょう。
 岩手側からのルートは、アスピーテラインと樹海ラインと2つありますが、間違いなくどちらも地獄のような坂道であることが予想されます。
 できれば、盛岡から自走で行きたい。
 泊まりで行って温泉に入るのもいいな。
   走行距離:120km前後
   獲得標高:1,800m前後

◎野望その2「盛岡→弘前」
 予想難易度★★★★☆

 八幡平を登った次の段階として、もっと遠くに足を伸ばしてみたい。
 秋田市には別ルートで行く予定だし、ならば青森県に行ってみよう。
 風の噂で聞いた弘前美人を見に行きたいのです。
  走行距離:160km前後
  獲得標高:2,000m前後

◎野望その3「盛岡市⇔秋田市往復」
 予想難易度★★★★☆

 秋田市で、稲庭うどん食って、きりたんぽ食って帰りたいだけ。
 ただ、問題は、それを自走で行って日帰りしたいってことなんだよね。
 距離がかなり長いし、岩手・秋田間には山脈がある。
 これは、ヤバい。ポシャる可能性がある。
  走行距離:240km前後
  獲得標高:2,000m前後

◎野望その4「三陸ライド八戸→宮古」
 予想難易度★★★★★

 八戸から宮古に向かう道をひた走りたい。
 だが、沿岸ライドを決して舐めてはいけない。
 問題は、距離より沿岸特有のアップダウン。
 獲得標高は、かの有名な乗鞍岳と同等かそれ以上になるのだから。
  走行距離180km前後
  獲得標高2,800m前後

◎野望その5「ツールド三陸出場」
 予想難易度★★☆☆☆

 ツールド三陸のジャージがおしゃれなので、めっちゃほしい。
 無事に応募できたならば、写真を撮りながらマッタリと走りたいものです。
 どのコースにエントリーするかは、未定です。

いまのところ、大きな野望はこんな感じです。
実際に走ったらレポしていくのでよろしくです。

ではでは。

前回の記事に引き続き、ホイールとコンポをアップグレードした話です。

 他のブログ等でも散々紹介されていることですが、実際に走ってみて、使い心地がどう変化したのか自分なりに説明します。
 もし、他のブログでこういった見たことがなくて、ホイールなりコンポのアップグレードを考えている方がいればご参考にどうぞ。


 まず、コンポですが、sora→105へのアップグレードで、シフトチェンジとブレーキで確実に変化を感じました。
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【ブレーキ】
 soraでは、ギュッと握らなければかかりにくく、あるポイントから急に制動力が強くなるピーキーなブレーキでした。
 これが105になると軽く指を添えるだけで制動力がかかり始め、握りを強めるにつれて徐々に制動力が増してくるので、ダウンヒルでも安心です。また、強く握らなくてもかなりの制動力があります。
 
【シフトチェンジ】
 soraの音が「カチッ・・・ガッシャン」なら、105の音は「カチ、コン」って感じです。反応が格段に良くなっていることと、シフトがより正確に切り替わり、無駄な動きがないのが音でも実感できます。
 なお、リアが9速→11速にレベルアップなっていますが、こちらは、自分が大雑把なシフトチェンジしかしないため、今のところ実感できていません。2~3段飛ばしでリア変速を使ってしまうのです。本当にもったいない。

 上記のブレーキとシフトチェンジは、乗り始めてすぐには大きな影響はありませんが、ロングライドで100km以上走る場合、確実に疲れにくくなるものと思います。
 地味ながら、確実に変わった感じがします。でも、言ってしまえばその程度しか変わっていないとも言えます。


 そして、ホイールですが、syncros(鉄下駄)→Dura-Ace 9100 C24へのアップグレードです。
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 実走した感想を一言でいうと、「歩く歩道」または「別の乗り物」って感じです。
 平坦をこれまでの25km/h巡行のつもりでこぐと35km/h出ます。
 乗り心地は、これまでのホイールより柔らかく、こぎだしてから30km/hに乗るまでが異様に早いです。
 初めて乗った時の僕の状態は、あまりの変化に脳の処理が追い付かず、混乱して、しかるのちに半狂乱になり、終始大爆笑しながら40km/hオーバーで巡行していました。
 多分、長く鉄下駄に乗り続けてきたローディーはみんな同じ反応をすると思います。

 ヒルクライムの場合は、これまで8~10km/hほどでなんとか乗り越えていた坂(しかもペダリングがグチャグチャになっていた)が、12km/h平均で足を力を込めたら確実にが上がるし、キツイながらもキレイに足が回せる感じになりました。
 正直、ホイール買ったことないけど新車買いたいとか言っている人は、ホイールをアップグレードするところから始めたほうがいいと思いますよ。

 ちなみに、弟はいきなりキシリウムプロエグザリットを買ったとのこと。
 おい!ワンステップで自分のホイールの上を行くんじゃないよ!
 確実に兄の一つ上を行っている感がやっぱり許せません。
 後で、スポークをポッキーと交換しておきます。

こんにちは、もしくはこんばんは

 今回は、端的にいうと、
 ホイール交換:syncross(スコットの鉄下駄)→Dura-Ace 9100 C24
 フルコンポ交換:シマノsora→シマノ105
 をしたお話です。

 実走した感想は別途記載します。
 特にコンポは通販で買って自分で交換したので、手間とかコストパフォーマンスとかはどうなのかというお話をば。
 作業工程については記載していないので悪しからず。


 さて、夏至が近づき、日が長くなって来た昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 ここ最近は気温が上がり、自転車日和が増えてきて、ライドに出かけることも多くなりました。
 非常に喜ばしいことです。

 そうやって楽しいライドを繰り返していても、正直、十分に満足できるものですが、ライドに慣れてくると、徐々に物欲が湧いてきて、財布へのダメージはそれに応じて大きくなっていくものです。

 一通りの装備を揃えたローディーが、愛機の性能に不満を持つようになり、次に欲しくなるもの(もしくは、ロード仲間が耳元で繰り返し「買えよ・・・」とささやくもの)の代表が「ホイール」だと思います。

 なぜかって、他のパーツより変えた時の衝撃が大きい(らしい)からです。 
 僕は、ロードを買って3年間ですが、これまでは、 「シャマルウルトラが欲しくなってきたでしょ?」とか「ライトウェイト買わないの?」とかいう仲間からのホイール沼への誘惑を、「僕はレースに出るわけではない・・・マーラよ去れ・・・マーラよ去れ・・・」と心の中でつぶやくことで耐えてきました。

 それに、これまでも、いわゆる「鉄下駄」で東京→大阪キャノンボール540kmや乗鞍岳ヒルクライム2,700mUPを走りきったこともあり、あんまり必要ないんじゃないかなぁと素直にそう思っていたからです。

(「鉄下駄」とは、一般的に初期の完成車についているホイールを指し、売価を抑えるため、非常に安価で重量があることからそう呼ばれます。)

 が、この度、ひょんなことから、ヒルクライムのレースに出場することとなりました。
 そうなると、これまで使っていた言い訳が裏目にでます
 「そうだよ、僕はレースに出るんだ!ならアップグレードしても問題ないし!」という思考にたどり着き、お財布の紐がはち切れて飛んで行ってしまいました。

 「中途半端に良いホイールを買うと性能に満足できず、どうせ買いなおしてしまう」というお題目を唱えながら、これまで抑圧してきた欲望を解放するかのように、アルミのハイエンドホイールの情報をネットでひたすら漁ります。
 そして、出場を決めた3日後には、もう「Dura-Ace 9100 C24」しかないと心が固まっていました。
 他のハイエンドアルミホイールと比べ、柔らかくロングライド向けだったことが決め手です。

 そこまで決まって、次の課題は変速機でした。
 お目当てのホイールはリア11-10速対応なので、リア9速のsoraでは装着できないのです。
 「ええい!コンポも交換じゃ!総とっかえじゃ!」とテンションが上がってしまい、自転車屋を回ります。

 自転車屋で見てみると、デュラホイール15~16万円、105フルコンポ6万円+工賃1~2万円といったところでした。 合計23万円前後。
やっぱり高い・・・ホイールとコンポを合わせると新車が買える・・・しかも105完成車フルカーボンで買える・・・店での整備は1週間近くかかるだろうけど自分でやれば1日で終わるだろ・・・フムフム・・・

 と来て、次に僕が飛びついたのは自転車通販サイト「Wiggle」です。
 調べてみると「Wiggle」は本当に安い、意味が分からないくらい安い。
 デュラホイールが10万円弱、105フルコンポで50,000円ほど8万円位の差額が発生しています。

 なんと美味しい話でしょうか
 すぐに飛びつきたくなるところですが、通販サイトにはデメリットもあります。
 それは、自転車屋に付替作業をお願いできないこと、更にその後の整備もなかなか頼みづらいということです。
 自転車屋としても、自転車やパーツを売ってコツコツと生計を立てているところに、「パーツは買っちゃったから、整備だけお願いしますわwww あ、整備代は安くしといてね!」とかいう輩が増えては困る訳です。
 そして、整備素人にとって、実は、お店を使えないことが思っている以上にツライ!
 素人が説明書を見ながらなんとかパーツを交換して、よしできたぞ!となっても思ったとおりに動かないなんてことはザラにあるからです。(結果的に僕がそうでした)

 事前に、通販で買うとお店に頼めない・頼みづらいのは知っていましたが、その時の僕は「まぁ何とかなるっしょ!」と変な思い切りを見せて、wiggleで商品をポチッと注文したのです。

 コンポ交換の作業について、細かい説明は他のブログにお任せすることとして割愛しますが、結果的にかなり苦労しました。
 夜中まで作業するもBBが外れずに泣きながらお店にBB以外を外したフレームを持って行ったり、リアディレイラーの調整がうまできずにお店に土下座をせんばかりの勢いで泣きつき調整してもらったりと、通販サイトを使ったクセにたっぷりとお店のお世話になってしまいました。(もちろん整備代は支払いましたが・・・)
 お店の名前は、逆にお店にご迷惑になるであろうことから、公表しませんが、田沢湖より広く深い懐を持った自転車屋店員さんのおかげで、僕のコンポ交換作業が終了したことだけは、記しておきます。

 ちなみに、作業日は3日間仕事終わりの夜に作業をしまして、全作業時間は約12時間といったところです。
 ただ、不器用な僕が作業したからこそ、これだけの時間がかかっていますが、もっとロードバイクの構造をしっかりと理解した人であれば、4時間ほどで終わるそうです。

 かかったお金としては、
ホイール「Dura-Ace 9100 C24」(97,000円位)
ホイール関税5,000円位
コンポ「simano105 5800グループセット」(50,000円位)
タイヤ「Continental - Grand Prix 4000S」×2(8,000円位)
チューブ×2(1,300円位)
バーテープ「cinelli バーテープ フルオ リボン イエロー」(5,000円位)
 コンポ交換に必要だったものは、
「BIKE HANDシマノホローテック用TOOLBOX」(だいたい5,000円位)
グリス「シマノ デュラエースグリス」(800円位)
お店での整備調整 3,000円位
といったところです。

  総計で170,000円ほどでしょうか。

 全体を終えて、通販サイトの使用も良いことばかりではないなぁと痛感しました。

 今回は、たまたま近くの店員さんが優しかったので事なきを得ましたが、場合によっては、コンポ交換の途中で詰んでいたかもしれませんし、リアディレイラーの調子が悪いまま走っていたかもしれません。
 また、作業時間も思った以上にかかってしまいました。

 今回の僕の結論は、
 ① コンポ交換は、確実性・作業時間を考えれば、お店に頼むのが無難。
 ② でも、自分でコンポ交換をすれば自転車整備には確実に詳しくなれる。
 ③ そして、通販サイトはコストを大きく抑えられる。
 ④ でも、お店に頼れないのはかなりキツイ。

 以上を踏まえて、上手く通販サイトを使っていければいいと思います。

 次回は、実走してみてどうだったのかを書きます。
   
 ではでは

 【追記】
 実走してみた記事はこちらになります!

今回は僕の乗っている相棒について簡単に紹介します。

メーカーは「SCOTT」で、型番は「CR1 30」の2014年モデルです。
素材はフルカーボンで、柔らかい乗り味が特徴の、いわゆる「コンフォートモデル」というやつです。


↓ この写真は購入当時のもの 黄色と黒のSCOTTカラーが映えますなぁ
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僕は、買ってから丸々3年間が経過した今でも初めて出会ったロードバイクがこれで本当に良かったと、神様に感謝している次第です。
なぜかって?

もうなんてったって激安だからです。

フルカーボンなのに定価約16万円を更にもう一声お安くしてもらって、なんと13万円で買えたのです。

SCOTTは、元々スキー用品のメーカーでその際に蓄積したカーボンのノウハウを自転車にも使用しているので、カーボンが得意なメーカーとのことですが、今の価値観から考えてもフルカーボンでこの値段はあり得ないとショップ店員さんはおっしゃっていました。

ですよね!
SCOTT本社のある西(スイス)と当時購入したY'sロード環八R1号店には足を向けて寝れません。
(嘘です)

でも、現在の「CR1 30」は当時よりが性能UPしたこともあり、定価189,000円(税抜)とのこと。残念!


ちなみに乗り心地について、詳しくお話すると、

 まず、乗り心地の柔らかさを一番に感じます。
地面からの振動が他のロードと比べて優しく、ハンドルやサドルから来る衝撃はパッドを1枚足したかと思うくらいで、焼きたてパンのようにフワッフワした感じ

 逆に、踏み込んだ際には速度がワンテンポ遅れて上がる感じ、キビキビ!というよりはマッタリ~としています。
そのため、スピードはケイデンスで稼ぐ形になりますが、これは、ヤワラカフレームの宿命でしょう。


まぁ、レースなんかに出る人にはあまりオススメしませんが、ロングライドにはかなり適していると思います。
自分はロングライドばっかりやってきたので、この自転車選びが大正解だったのです。

でも、もし2台目のロードを買うのなら、パッキパキのアルミフレームもよいのかもしれません。
うーむ迷うところだ。
明日、起きたら枕元にアルミフレーム完成車が置いていないものでしょうか?
コンポはスーパーレコードがいいです。

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