もういっこください!~盛岡の自転車乗りブログ~

 盛岡在住の管理人が、日々、自転車に乗ったコース紹介など、岩手県の自転車情報を中心につないでいきます。

カテゴリ:自転車 > 大会・イベント

 みなさま、ご無沙汰していました。むひっぴです。

 前回の投稿から早2か月、光陰矢の如しとは良く言ったものです。
 しばらく間をあけてしまい申し訳ありませんが、生きています。死んではいません。
 投稿もせずに何をしていたのかというと、風邪を引いたり、職場変わったり、部屋に籠ってローラー漕いだり、キャンプしたりと色々ありまして、総じてバタバタしていました。

 まあ、言い訳はこのくらいにして、今回の内容です。
 タイトルの通りブルべに出ました。

 「ブルべって何?」というと、以下のとおり。
゛ブルべ(仏:Brevets)とは、タイムや順位にこだわらず、制限時間内での完走を認定するロングライドのサイクリングイベント。管轄する組織やルールによって様々なものがあり「ブルべ」とはフランス語で「認定」を意味する。イギリスやオーストラリアでは、オダックス(Audax)という呼称も用いられる。゛(wikipediaより転載)
 

 大分前から、出場したいと思いながらダラダラと申し込みもせずにいたのですが、今年はライド仲間からの後押しもあり、なんとか申し込みをポチることに成功しました。
 とはいえ、初めての参加であんまりキツイ距離・コースはご勘弁ということで、申し込んだのはランドヌール宮城が開催する『BMR420リアルフラット200』です。
 ブルべとしてはほぼ最短の200km。
 長距離走ればどこかは山という日本にあって獲得標高は1020m。
 タイトル通りリアルフラット。
 キャッチフレーズが『フラットを体感せよ』エモい。
 説明文には、『ブルべ初心者にもオススメですが、楽なブルべというものはないのも本当です。』とあります。
 正直に言えば、出走するまでこの説明文を特に気にせず、200kmのブルべを、僕は舐めていました。
 これまで200km位の距離は走り慣れてるし、まあ余裕だろうと。
 走った後だから言えますが、200kmには200kmのキツさがあるのです。
 つまるところ、今回のブルべで僕は地獄を見たのです。

 今回のコースは以下のとおりです。

 ルートラボで見たい方はこちらからどうぞ。


 出走前日の夜、僕は1泊2日の東京出張から帰って来た。
 盛岡の我が家に帰って来て、ふと時計を見ると、21:00。
 出走開始まで残り9時間。
 出走場所まで車で2時間かかるので、家を出発するまであと7時間。
 出張帰りにはかなりハードな日程だ。
 というか、出張自体もそこそこハードだった。主に飲みすぎで。
 疲れた身体に鞭を打って、必要そうな荷物をサクッとバックパックに突っ込み、就寝。
 朝起きて、朝食をつまみ、急いで用品を車に詰め込み、3:00に家を出る。
 月がキレイな夜だった。
 運転中に眠すぎて、自分にいくらビンタをしても目を開けられなくなったので、30分仮眠をとる。
 そして、出走場所についたので5:40。
 既に今日のブルべについての説明が始まっているが、何とか間に合った。
 急いで自転車を組み立て、着替え終わってから、ハタと気が付く。

 シューズが、無い。
 記憶を探ってみると当たり前のようにシューズを積み込んだ記憶がない。
 潔く諦めればよいものを、念のため車の中をもう一度ひっくり返してみるが、やはり無い。
 こうして僕は、長年履いてきたベージュのスニーカーと200kmを共にすることとなったのだ。
 足元が心許ない。
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 スニーカーでの参戦に不安を感じつつ、途中からになるがブリーフィングを聞く。
 ロングライド好きという”業”を背負った猛者たちが一様に大人しく説明を聞くさまは、何某かの圧力を感じさせる。
 今回の参加者は、総勢100人を超えるらしい。
 出発場所は、岩出山体育センター。
 古川駅から西に少し走ったところだ。
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 説明を聞き終わってから受付をして、車両点検を受けると即出発だ。
 みなさんが朝日の中で出発するのを見据えた後に、僕は今一度忘れ物がないかチェックする。
 これ以上、自分にハンディを課す必要はないのだ。
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 まず、キューシートを印刷していないことに気が付き、一番最初のコンビニで印刷する。
 ネットプリントって本当に便利。いい時代に生まれたものだ。
 キューシートとは、走るコースやPCなどを記載した紙。
 今回のブルべでは3つの『PC』と2つの『フォトコントロール』がある。
 『PC』は、通過を確認する場所で、今回は指定されたコンビニで買い物をしてレシートを残す必要がある。
 『フォトコントロール』は、通過確認のため、指定場所で写真を撮り示す必要がある。
 これらの用語は、今回のブルべで初めて知った。
 重ね重ね、本当に便利な時代になったものだ。

 なお、今回のコースは、岩出山から東に進み、石巻で折り返し、一関方面を回ってスタート地点に帰ってくる周回コースになっている。
 今から向かうのは、東だ。
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 出走開始からしばらく間をおいているので、周りには誰もいないかと思いきや、意外と周りにはブルべ出走者がいて、勉強になる。
 まず、みんなマナーがしっかりしている。
 僕は普段、2段階右折とか面倒でそのまま右折することが多い。反省。
 あとは、後続へのサインの出し方が人によって結構違い、出すタイミングなども結構勉強になる。

 これは仕方ないことだが、走っていて、道も広くないし信号待ちやら何やらで、集団ができてしまう。
 本来は間隔を開けなくてはいけないが、今回は出走者が多いので、コース前半はくっついて動くことになった。
 追い越すには、集団全員を越さなくてはならず、脚と勇気が足りない。

 やや追い風が吹く中で、しばらくダラダラと距離を稼ぐ。
 スニーカーでのペダリングは若干重いが、気にならない程度で良かった。
 好天の中、桜があちこちで咲いていてキレイだ。
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 最初のフォトコントロールは、68km地点の桜咲く『日和山公園』で公園案内図を写真に撮る。
 はい、パチリ。
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 桜がキレイだったので、もういっちょパチリ。
 そして、日陰から桜とブルべガールズを覗くさまが、自分を思わせて若干凹む。
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 第1PCは、76km地点の石巻のコンビニだが、写真は残していなかった。
 海苔巻きを2本買ってパクついてからすぐに出発する。

 ここまでは、比較的サクサク来れた。だって追い風だもの。
 コースはここで折り返し、これ以降は、ほとんど北上か東進かとなるわけだ。
 これまでの味方だった風が牙を剥く。

 第1PCを出発した後は、一人で走っていた。
 向かい風で集団がバラけやすくなったのだろう。
 いつもの一人旅だ。
 割と強めの向かい風の中、歌を口ずさみながら、前半に残した脚を使って気持ちよく走っていく。
 ただ、今思うとこの時の脳内BGMのチョイスが悪かった。
 脳内BGMが『さくらんぼ/大塚愛』で何故かテンションがブチ上がり、明らかにオーバーペースで走り始めたのだ。
 確か、何人か追い越したように思う。
 このペース管理ができないのが、自分の悪いクセだといつも思う。
 兎にも角にも、良い景色の中、気持ちいい一人旅が続く。
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 第2PCは、122km地点のコンビニで、ここも写真がない。
 パスタを食べている最中に、フォークを落とした。
 危険な兆候だ。
 意識外で行動が粗くなるのは、疲れてきたサイン。
 既に脚の8割が終わっている。

 その終わりかけの脚に気づかず、僕は再びペダルを漕ぎ始める。
 体感で残り2割の脚を惜しげもなく使って、2か所目のフォトコントロール151km地点の『有壁駅』に到着する。
 とりあえず、証拠写真をパチリ。
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 そして、ここで脚が終わる。
 そこから先の走りは、明らかにペースが落ちた。
 残り50kmなのに、筋肉が言うこと聞かない。

 「百里を行くものは九十里を持って半ばとす」という言葉があるが、この言葉はロングライドにおいて文字通りの意味でその通りだと思う。
 正直、脚を使い切ってからの50kmは本当にキツかった。
 何がキツイって、今回のコースのラスト50kmに数少ない登り区間のほとんどが集中しているのだ。
 これまでは気にならなかったスニーカーの重みもズッシリと感じるようになってきた。

 第3PCは、164km地点のファミリーマート栗駒里谷店だった。
 残った距離もそこまで多くないので、水とプリンだけ買ったのだが、出がけに店員さんが『頑張ってくださーい!』という声とともにバナナを渡してくれる。
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 一瞬キョトンとするが、言っている意味が解かると驚いた。
 ブルべ参加者へのサービスなのだろう。
 こういうことってあるんだね。
 気分がフワッと軽くなった。
 果たして、どういう形でこの借りを返せばいいんだろうか?
 この盛岡の情報中心で、かつアクセス数がクソ少ない、この底辺ブログで
『ファミリーマート栗駒里谷店サイコー!!全国のサイクリストはみんな行こうぜ!!』
と叫ぶだけでは足りないことは確かだと思うので、他の手段も考えたいと思う。

 とはいえ、気分が軽くなったところで残りの距離が短くなるわけではない。
 また、地道にペダルを回し続ける。
 こんなに疲れていても、やはり桜はキレイだ。何故か悔しい。
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 そして、しっかりコースを確認せずにいた僕は、突然の坂道の出現に大いに戸惑う。
 斜度は主に5%程度。
 その程度の斜度が、その時の僕には辛かった。
 インナーローにギアを突っ込んでもなお脚が重い。
 「リアルフラットじゃないんかい!」と心中で突っ込むが、この山だらけの島国のブルべにおいてトータルの獲得標高はかなり少ない部類だ。
 なんでもいいから、八つ当たりがしたかった。
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 3つほどの登りをクリアすると、残り5kmほどは平坦区間で、かつ追い風になった。
 最後の5kmは、天国のようだった。
 これまでが嘘みたいにペダルが回る。

 ゴール直前に、僕は近くを走っていた人に「リアルフラットって聞いてたんですけど…」と漏らす。
 その人は、「え?これより獲得標高の少ないブルべはありませんよ?」と優しく教えてくれた。
 そうして、ブルべを舐め腐っていたクソ野郎な自分への羞恥に染まりながら、僕はゴールをした。
 だれか、僕を土の中に埋めてくれないものか。

 そんな僕の羞恥はとりあえず置いておき、ゴール地点の受付に必要事項を記入したブルべカードを渡して、ブルべは終了だ。
 非常にあっさりとしている。
 完走してホッとしたが、同時になんだか寂しい。

 有料(1,000円)だがメダルをお願いした。
 後で郵送されるようだ。
 何か形に残るものが欲しかったのだ。
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 こうして、僕はブルべを終えました。
 晴天の中で気持ちいいロングライドが出来て大満足です。(反省点も多々ありますが)
 これで、更に『認定』してもらえるというのは、一石二鳥でとても良いですね。
 これだけ準備をして開催してくれたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。お疲れ様です。

 ただ、「僕にとっては『ブルべ』じゃなくても良いかな?」といった感想もありました。
 楽しいロングライドなら、もっと別の形もあるなぁと。
 ソロライド、グループライド、ロングライドイベントなどなど。
 いつもソロライドばっかりだけど、自分がもっと楽しむにはどうしたらいいか考える必要を感じた今日この頃でした。

 最後に一つだけ言わせてください。
 『楽なブルべはありません!あと大会・イベントにシューズ忘れんなよ!』

【今回のリザルト】
 距離:201km
 速度:21.1km/h
 経過時間:9h52m
 獲得標高:1,311m
 消費カロリー:3,937kcal

 こんにちは、むひっぴです。

 ちょっと前まで小春のような気候だったのに、最近は当たり前のように冬が来てしまいました。
 前回のようにロードバイクでロングライドに行くのもちょっと難しい今日この頃。
 今回は気分を変えてマウンテンバイクでお出かけしてみたお話です。

 BICYCLE SHOP GRINSさんでは、毎年恒例となっている「極寒ライド」なるイベントがあります。
 内容は、「1月の極寒期にとにかく寒い場所に自転車で行ってやろうぜ!」という至極単純かつエクストリームなものとなっていますが、この度、「平成31年第2回極寒ライド(天峰山経由→岩洞湖行)」に参加させてもらいました。
 実は、1月初頭に開催された「第1回極寒ライド(春子谷地経由→網張スキー場行)」には、僕も参加しましたが、走力不足で写真を撮る暇がなく、記事にはできませんでした。
 しかし、今回は違います。
 ローラー台である程度鍛えたので、とりあえず写真を撮る余裕はあるはず!そのはず!
 というわけで、通勤用として5年前に購入していたマウンテンバイクでカメラを背負っていってきました。

 ちなみに、岩洞湖がある藪川といえば、本州で1番寒い場所として有名。
 岩洞湖は余りの寒さに凍り付くため、わかさぎ釣りのメッカとなっています。
 開催3日前にワカサギ釣りが解禁されました。
 一般の人は言うでしょう。「そんな寒い場所に寒い時期に行って何がしたいんだ」と。
 それに対して「あなたは、本州で一番寒い場所に一番寒い時期に自転車で行かずに一生を終えるつもりですか?」といえる程度には自分が狂っているんだなぁという感慨があります。

 とはいえ、不安がないわけではありません。
 前回のライドでは、装備不足で、寒さにコテンパンにされました。
 なので、今回は大人マネーにモノを言わせて装備を再編成しました。
 抜かりはありません。ないはず…ないよな…(あります)
 なお、今回そろえた装備については、また別の記事に書きたいと思います。


 ちなみに今回のコースは↓のとおりです。

 ルートラボで見たい方は、こちらからどうぞ。


 ということで、開催当日。
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 集合は朝7時。天気は曇り。昼になっても寒そうだ。
 この日の盛岡の予想最低気温は-7℃
 これは、既にバナナでクギが打てる気温。
 前回の仙台ライドで出発後10分地点をゴールにしたくなったことを思い出す。

 そして、家を出る直前に、マウンテンバイクにドリンクホルダーをつけていなかったことに気づく。
 が、時すでに遅し。すぐに出発しなければ間に合わない。
 「まあ、寒いしそんなに水を飲まないだろう」と甘い見積もりで出発するが、この判断が自身を「妖怪ドリンク乞食」に変貌させるとは知る由もなかった。

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 集合場所のGRINSにやって来たのは、どいつもこいつも無鉄砲な男たち。総勢7名。
 この時の気温が-6℃。
 待ち時間が一番ツライ。

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 そそくさと準備を済ませて出発。
 そして、お行儀良く信号待ち。
 参加者の自転車は、マウンテンバイク、ファットバイク、シクロクロスと色とりどり。

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 本格的な登りが始まる「上米内T字路」までは、マッタリ平地走行…とはならず。
 みんな、はっやーい…
 
そこそこ心拍数を上げて走っているはずなのに、気が付くと最後尾にいる。
 これアカンやつ。

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 しかし、ここで頑張りすぎてはいけない。
 とりあえず、風景を撮影して落ち着きを取り戻す。
 ナイス判断。自分。
 目的地に着ければいいんじゃい。

 なんとか上米内T字路に到着。

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 人のボトルを見ると、当然のように中身が凍っている。
 既に結構な量の汗をかいたから水分が欲しい。

 そう、ぶっちゃけ暑い(;´・ω・)
 額から汗が垂れてきて邪魔くさい。
 汗をかきすぎて、逆に汗冷えが心配になるくらい。
 胴体の寒さ対策をしすぎたかもしれない。
 そして、手も足も今のところ問題なし。
 -5℃程度ならドンと来いって位の装備のようだ。


 「上米内T字路」以降は、今回最大の山場「小本街道クライム」が待っている。
 来るたびに思うが、ここはキツイ。長いし斜度が緩まない。
 出発する前に、ダチョウ倶楽部よろしく「どうぞどうぞ」と言い合う愉快な仲間たち。
 既に自転車乗り特有の「俺遅いので先に行ってください詐欺」の応酬が始まっている。
 これは、自転車乗りの習性なのだなぁと思う。
 自分もとりあえず「最後尾は任せてください宣言」をかましておく。

 じゃれあいもそこそこに、「小本海道クライム」をスタート。
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 呆れるほどの脚力で坂を駆け登る方々を、切ない瞳で見つめる我々。
 やはり、長い坂は実力差が出やすい。
 道中の気温は-5℃。
 でも、暑い。
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 ともかく走る。
 余裕がない。なんとか遅れないようについていく。
 マウンテンバイクは、ロードの倍ほど疲れる。
 キツイ。キツイ。キツイ。
 暑くて喉が渇いて、口の中がカサカサになっている。
 とりあえず「ノド乾いた~!」と叫ぶと、親切な仲間がドリンクを分けてくれた。
 「妖怪ドリンク乞食」の爆誕だ。
 が、本当に生き返る。ありがたい。あの人に来世でいいことがあることを願った。
 取り急ぎ、今世では先頭を引くことにする。
 が、後方から誰もついてこない。
 意図せず引きちぎってしまった。
 申し訳ない。

 とにかく、一刻も早く登り終わりたい。
 その一心でペダルを回し続ける。

 なんとか休憩地点の天峰山入口に到着するなり、荒い呼吸のまま、過熱した身体を地面に突っ伏して冷ます。地面愛してる。

 最終目的地の岩洞湖はまだ12kmほど先。
 その時、強く感じた。
 まだあるのか、もう許してほしい、と。
 今日はここで終わりでいいのではないかと。
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 ぶっ倒れたまま、シャッターを切る自分。
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 呼吸が落ち着いてきて、もう一度ドリンク乞食をしたところで、なんとかメンタルを持ち直す。
 とりあえず、天峰山には登ろう。
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 ただ、上の写真の左に「冬季間通行止」という看板がある。
 除雪がされていないのだ。

 そこから先は、ハッキリ言って登山だった。 
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 ハンドルが雪に取られてまともに漕げない。

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 よって、押して歩く。
 普段はこんなことしないから新鮮。

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 ゆっくり景色を見ながら登る。
 ちょっぴり贅沢な気分。
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 そうやって、なんとか展望台に到着。達成感がすごい。

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 ファットバイクの彼は、重量があったからさぞかしキツかったことだろう。

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 頂上でひとしきりはしゃぐ。
 主に僕が。
 誰も足を踏み入れてない雪原にダイブしないヤツがいるだろうか(いや、いない)

 とはいえ、頂上の気温は-8℃。肌が風でパリパリになるし、鼻水は若干凍っている。
 ボヤボヤしていると氷のオブジェになってしまうので、おふざけを早めに切り上げて天峰山を下る。

 不思議なもので、少しゆっくりすると余裕ができて、「岩洞湖行ってもいいか」と思い始める。
 天峰山を下った後は、岩洞湖方面に舵を切った。

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 路面は、よりシビアになり、ワカサギ釣りの客と思しき車が脇を頻繁に追い越してくる。
 なかなかスリリングだ。
 そして、気温も1段下がったように感じる。
 登りなら暑かったが、平坦区間が続くと、さすがに前を閉めないと寒い。
 指も凍え始めてきた。
 これが藪川の本気か…と震えながら思う。

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 と思ったところで、なんとか補給ポイントに到着。
 今は、ドリンクが死ぬほどありがたい。
 あたたか~いドリンクを2本イッキに飲み干して、ようやく乾きが収まった。
 生きてるって素晴らしいな。

 休憩を早めに切り上げ、再び走行開始。

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 ちょっと走ると湖面に数多のテントが並んでいた。
 みんなワカサギ釣りしてる人。
 僕が言うのもなんだけど、ネジが外れた人たちがこんなにいるんだね。
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 駐車場も満員御礼。驚きを隠せない。

 ワカサギ釣りテントを横目にダラダラと走り続け、念願の岩洞湖レストハウスに到着。
 やっと着いた!
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 「本州一厳寒の地」の看板。
 これは撮らねば。
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 温度計が、-8℃をお知らせしてくる。
 今、昼間なんだけど。
 相変わらず、藪川は気温がバグってるな。

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 レストハウス内で、ようやく一息ついた仲間たち。
 暖かい食事に舌鼓。

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 大人気、行者ニンニクみそラーメン。
 謎のサッパリ出汁と、行者ニンニクの風味のパンチ力がかみ合って、脳みそ溶ける美味さ。
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 ついでにワカサギ天ぷらもつまんじゃったりして。

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 食事を終えた一同は、「ここで布団をしいて眠れたらどれほど幸せだろうか」という表情をしていたが、現実(帰路)が待っていることを忘れるわけにはいかなかった。

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 ちなみに↑の写真は、男子トイレで見かけたのだが、「ライダー割引」は自転車で来た人も使用可能らしい。(店員さんに聞きました)

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 氷点下の外気温にさらされて、記念撮影。寒い。

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 そこからの帰り道は、下り基調だったので、比較的ラクラク。
 晴れ間も差してきて体感気温が若干UPしたので、より快適に。

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 明るいと景色も格別だね。

 といった感じで、何とか出発地点に戻ってお店でダラダラして、その日は解散。
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 雪道・雪解け道を走ったので、自転車はドロドロ。
 これもある意味勲章といえるかもしれない。
 ちなみに、キレイにしてから帰りました。


 最後に、今回のライドの感想を。
 これは、良いネタライドだった。達成感が非常に強い。
 そして、マウンテンバイクで長距離走るのが、単純に新鮮。
 登りあり、雪中歩行あり、下りあり。色々な要素があったのもよかった。
 でも、スパイクタイヤを履ける自転車や、防寒装備の準備などお金がかかるので、覚悟は必要かもしれない。

 ライドが終わって当日にこの記事を書いているけど、身体のあちこちがジンワリと痛む。
 普段ロードバイクしか乗っていないから、普段使わない筋肉がフル稼働したんだと思う。
 しっかりリカバリーしなければ。

 せっかく装備を揃えたから、春が来る前にもっと雪中ライドをして遊びたいな。
 雪中ライドオススメです。

【今回のリザルト】
 距離:73km位
 獲得標高:1,000m位
 ※ガーミン電池切れのため、リザルトは大体の数字。

みなさまこんにちは、むひっぴです。

 冒頭からオチを言ってしまいますが、5月20日に開催予定だった蔵王ヒルクライム2018は、当日に山頂の積雪があったため中止となりました。
 今年はこの大会に合わせて練習をしていたため、非常に残念です。

 まぁ、本当に大変なのは大会事務局側なんですよね。
 色々準備していたのに開催できず、参加費を返金するようなアナウンスもあったので、これまで準備にかかった費用はどうするんだろうと考えると自分のことじゃないのに胃が痛くなりそうです。

 今回は、行けるところまで写真を撮りながらのんびりライドをしたので、その記録をつけておきます。


 まず、時系列に沿ってお話をしていきます。

 前日は、体調に万全を期すため、開始地点に最も近いアクティブリゾーツ宮城蔵王に宿泊しました。
 宿はお安くありませんでしたが、まあ、大会当日朝にゆっくりできるのは大きいだろうと。
 15:00頃にチェックインして、部屋に入ってみてビックリ。広い!広すぎる!!
 デカいベッドが二つあるし、室内空間を考えると、4台ローラー練習ができちゃう位のスペースはある…
 これまでの人生で家族旅行を含めてこんなに広い部屋に泊まったことはありません。
 なんつー部屋を用意してくれたんだ…そして、一体なんつー名前の部屋なんだ…
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 そんな広い部屋の片隅を、せせこましく利用して大会当日の準備をしてから、普段の寝不足を取り戻すべく18:30に就寝。
 携帯を機内モードにして、だれも僕の眠りを妨げられない状態にします。

 次の日に、目が覚めて2:30。
 計測していた就寝中の心拍は45bpsとしっかり疲れが抜けてる感じ。
 余った時間でどこの地点をどのくらいの速度で走るかシミュレートし直して、ケータイいじって、二度寝して5:00。

 大会参加者用にホテル側が5:00から食事を用意するそうなので、食事会場まで移動。
 そして、食事会場前で見つけたのが、これです。
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 驚きすぎて、逆に冷静になってしまいました。
 ただ、残念だと思う反面、ちょっとホッとしていました。
 なぜかって、正直、目標タイムに届かない可能性が高かったからです。
 ちゃんと鍛えなおして来年にまた参加しようと思いました。

 心持ちが固まると、なぜか食欲がわいてきました。
 このホテルの朝食ビュッフェはかなりレベルが高く、おいしくいただきました。
 特に茶漬けの美味しさは群を抜いていたように思います。
 もはや、食べすぎてもデメリットがあまりなくなったので、茶漬けだけで3杯ほどいただきました。
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 部屋に戻ってちょっとゆっくり。
 窓から外を眺めると、確かに山肌は雪をかぶっていました。外もまだ曇りです。
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 受付付近は計測チップを返す人の行列ができており、参加証もそこで受け取れました。
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 セレモニーを行うはずだったステージでは、参加者の皆さんが記念撮影をしています。
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 何に使われる予定だったのか非常に気になる「ざおうさま」のホイールを履いたクロスバイク。
 まさか、「ざおうさま」が乗ってくるはずだったのだろうか。
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 だらだらした後に、大会事務局に確認してみると、標高1,300m辺りまでは登れるとのことでした。
 なので、このまま帰ってしまうのはさすがに味気ないと思い、とりあえずライド仲間と合流して登れるところまで登ることにします。
 ミラーレスカメラを背負って、マッタリ登ります。
 いつものスタート地点。

  ああ、空はこんなに青いのに。
  風はこんなに暖かいのに。
  太陽はとっても明るいのに。
  どうして、山頂は積雪なの。
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 大会であれば絶叫必至の開幕10%区間も、10km/hで登るなら心拍にも精神的にも余裕を持てます。
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 パチパチ写真をとりながら登っていると、あっという間に5km地点「滝見台」にやってきました。
 去年もここで写真を撮ったよなー。
 ツライ登りから逃避するため、写真撮影と銘打って足を止めたのを覚えています。
 相も変わらず、山中を叩いて流れる滝が見事です。
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 その後も、5~8%と若干緩くなったつづら折り区間を、マッタリと登っていきます。
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 その後もゲートをいくつか通っていって、「あれ?これ有料道路手前までいけちゃうんじゃね?」と思い始めた12km地点にて、とうとう通行止めのゲートが出現します。
 ここまでです。
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 そこからは、ダウンヒル。
 サクッと下りを楽しんで、下山します。
 下り寒い。

 そして、冷えた身体は温泉で温める。
 今年も「神の湯」にお世話になりました。
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 近くの神社にも寄って参拝してみましたが、雰囲気が良かったです。
 神様には「次年度は、無事蔵王ヒルクラムが開催されて、楽勝で目標タイムに届きますように」と、非常に個人的で一方的なお願いをしておきました。
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 そんなこんなで、マッタリ終わった蔵王ヒルクライムでした。

 今年の大会参加はおそらくこれで終わりにして、ここからは、仕事が繁忙期に入るまでロングライドに明け暮れようと考えています。

 「僕たちの本当の戦いはこれからだ!!」
 むひっぴ先生の次回作にご期待ください。

みなさま、こんにちは。むひっぴです。

 せっかく5月になったのに、雨が続いてみたり、気温が低くなってみたり、かと思えば暑くなってみたりと、ローディーとしては、お天気に一喜一憂・翻弄される毎日です。
 暑くなりすぎる前に沢山自転車乗りたいと思うのですが、飲み会が多かったりすると中々うまくいきません。
 練習不足だとやっぱり不安になります…もっと練習しなくちゃ。

 そんなこんなで、以前より、ちょっとづつ鍛えて大会での成績向上を狙っていた僕ですが、本命の「蔵王ヒルクライム」の開催を次週に控えた5月13日に別のヒルクライムイベントに参加してみました。
 大会名は「栗駒ヒルクライム2018春ステージ」
 この大会は、岩手県一関市と秋田県東成瀬村の間を栗駒高原国定公園をまたいで繋ぐ国道342号を、秋田県側の麓から山頂付近まで駆け上がるヒルクライム大会です。
 「走行距離 20.7km」「獲得標高886m」「平均斜度3.5%」という数字だけを見ると、パッと見では「斜度緩いんだな」と思ってしまうかもしれませんが、これが大間違い。
 最初の10kmは獲得標高150mとほぼ平坦で、残りの10kmで700m以上登るというヒルクライムの大会でありながら「平坦」と「急な坂」の混合ステージとなっているわけです。
 これによりクライムしかできない人がふるい落とされる仕組みになっています。厳しい…

 僕は、今回の大会を蔵王ヒルクライムに向けた練習のつもりでエントリーしたわけですが、かなり素晴らしい大会・コースでしたので、僕が如何に無様に走ったのか、その様子も含めてご報告いたします。

 今回のコースはこちらです↓

 ルートラボのページに飛ぶにはこちらをクリックしてください。


 さあ、大会当日に大会受付場所の須川温泉に向けて車を走らせていた僕ですが、その際に既に栗駒高原のヤバさに身を震わせていました。
 何がヤバいって、岩手側の登りの斜度が本当にヤバい。
 そして、中国の秘境を思わせる渓谷の景色が美しくて、「『アバター』の撮影ってここでしたの?」と思ってしまいました。
 細い道を車で走っていたので写真はあまり撮れなかったので、今度は自走で来てゆっくり楽しもうと思います。

 そして、集合地点の須川温泉まで来たわけですが、まだ全然雪残ってるじゃん!!
 それもそのはず、須川温泉は標高1,126m。雲上の温泉というキャッチコピーもあります。
 下界は20℃近辺ですが、集合地点の気温は10℃ほど、栗駒高原の名に恥じない涼しさです。
 というか、ちょっと寒い。
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 着替えて、自転車を組んで、受付をして、開会式をしたら、ひとまず下山します。
 「山頂付近に集合 → コースの下見をかねての下山 → ゴール地点が山頂付近」といった具合なので大会後の車へのアクセスが容易です。
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 アップも兼ねて、少し漕ぎながら、かなり気持ちよく降っていきます。
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 スタート地点について、ちょっとマッタリ。
 辺りを見回すと、全員が自分より速く見える病((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

 ちなみに荷物やウィンドブレーカーなんかはここで預けてゴール地点で受け取ります。
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 そして、とうとうスタートの合図。
 スタートは、全部で4グループに分かれて、3分間隔で行います。
 僕は第3グループなので、第1グループの写真をパシャパシャ。
 うん、やっぱりみんな速そう。ってか速!!
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 さあ、スタートを眺めている内に自分の番になりました。
 スタートしてすぐに、集団がものすごいペースで進んでいきます。
 最初の10kmは概ね平坦なので、スピードが尋常ではありません。
 なんとか速い人の後ろにピッタリついて進んでいきます。コバンザメの如く。
 セコイ!!ごめんなさい!!失格にしないでください!!

 とはいえ、ペースがハンパじゃないので気づかない内に心拍180に届いて下がりません。
 そして、これから登りなのに脚もかなり使ってしまってます。
 やはり代償は大きかった…

 10kmを超えて、傾斜が上がり始めると、ピッタリついていた人から「前に出ろ!」とサインをいただきました。
 ですよね!!ごめんなさい!!
 で、前に出てみたものの、ほぼ脚が残っていない!!今すぐおうちに帰りたい!!
 あっという間にこれまで一緒にいた人に置いて行かれます。
 斜度は10%付近をウロウロ。売り切れかけた脚に響きます。
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 ペースをできるだけ落とさないようにしながらも、まずは上がったっきり戻ってこない心拍を宥めなければいけないので、ギアを下げて90位のケイデンスで回します。
 とはいえ、体幹はフラフラ。脚ガクガク。
 そして、僕を後ろから追い抜いた人に、またピッタリと貼りついて進んでいきます。
 これは失格になるヤツでしょうか…だとしたら自首しますので大会事務局様ご連絡ください。

 そんなこんなで黙々と進み続けたわけですが、残り2.5kmでとうとう完全に足が売り切れます。
 速度を上げようとしても脚がついてこない…
 ペースは落とせないので「ツライ!キツイ!!」と叫び続けながら走ります。
 残り1km地点を超えて更に何人かに抜かれると、とうとう抜いた人の応援を始めました。
 何がしたいのか自分でもよくわかっていません。ツラすぎて錯乱しています。
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 そんなこんなで、何とかゴール!!
 キツカッタ!!ひたすらキツカッタ!!
 でも、正直、もう少し頑張れたような気がしないでもない!!
 
 ゴール地点では、記録賞とバナナとドリンクをいただきました。
 記録は58分52秒。これ速いの?遅いの?相変わらずなんといったらいいかわからない中途半端なタイムです。
 ゴール地点は山頂付近からちょっと下った辺りでした。ちょっと登ってゴール地点の写真をパシャリ。
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 くたびれた身体を引きずって、終了後は須川高原温泉に入りました。
 山頂付近は、しょっぱなから硫黄の匂いで満たされており、源泉の強烈さを入る前から感じます。
 もう見えるところからあふれる源泉。
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 建物内部は、広め。
 栗駒ヒルクライム参加者は本来600円のところ、半額の300円で入浴できてしまいます。
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 タオルを買ったりなんかして入浴。
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 さあ、入ろう。
 大浴場は結構広くて、露天風呂・サウナもあります。
 お湯は乳白色で、源泉かけ流し。
 リカバリのために温冷浴をしたかったので、冷水シャワーで脚を冷やしてから入浴を繰り返しましたが、シャワーで冷やしてもどんどんポカポカになっていきます。
 最後は冷水シャワーで締めたんだけど、やっぱり上がった後から汗が出てきました。こいつはスゴイな。
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 そして、ゆっくりした後は表彰式。
 今更だけど、エントリーは女子を含め147名だったそうです。
 男子トップは48分前半、女子トップは50分台前半です。
 僕の58分52秒と比べると・・・「ちきゅうってひろいな!!」っておもいました。
 あとは、最年長賞が84歳。キッチリ完走されたようです。
 最年少賞は小学5年生(10歳かな?)こちらも完走。
 この辺は口がポカーンってなります。
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 表彰式の後は、チョコまき。
 モチまきの要領でチョコをまくわけですが、一部に豪華賞品の引換券が入っています。お得。
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 さらに、スポンサーの自転車屋さんからチューブやらなにやらのお振舞。
 こちらも事務局の手によって投げ渡されます。
 空を舞う豪華景品。もし一つでもゲットできたなら、参加費の元は完全に取返し切ったといっていいでしょう。
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 そんな楽しいイベントも終了して、全行程が終了。
 今回のイベントを総合的に考えると、本当に良いイベントだと思います。
 まず、参加費安くて参加しやすいし、コースは景色良いし、参加者が多すぎないから渋滞も起こらないし、終わった後にすぐに温泉に入れるし、良いとこしかありませんでした。
 事務局の皆様、少ない人員の中で開催準備大変だったとは思いますが楽しませていただきましたありがとうございます。


 後は、個人的な反省ですが、今回のイベントでの課題は、
 体幹トレさぼってたから後半フラフラ → 体幹トレ頻度向上
 終了後、若干心拍・脚に余裕があった → 心拍180を維持する練習・インターバルトレの最後に全力走1分を追加
 といったところでしょう。
 蔵王ヒルクライムまでにできることは、調整しかありませんが、今後も記録狙うならもうちょっと頑張らないといけないかなと思います。
 基本的な事をコツコツとやっていきましょう。

 今回のリザルト
 走行距離:20.7km
 走行時間:58分52秒
 獲得標高:813m
 平均心拍:174bpm
 消費カロリー:776kcal

どうも、最近気温が上がってきて、自転車日和ですね。いや5月にしてはちょっと暑すぎません?

 今回は、タイトルにある通り、先日(5/21)に開催された蔵王ヒルクライム・エコ2017に出場した話です。

 まず、なぜ出場することにしたかというと、話は簡単で、弟に誘われたからです。
 (ちなみにこれまで大会と呼ばれるものに出場したことはありません)
 弟がヒルクライムの大会に出るらしいと聞いた時点で、脳内では脊髄反射で出場に結びつき、結果的に誘われて出場決定まで5秒、エントリーまで5分という好タイムを大会前にたたき出しました。大会運営さん、この結果をリザルトに反映していただけないでしょうか?

 まあ、即決したのは、東京での一つの大きなチャレンジも終わったところで、新しいチャレンジをしてみたかったというのもあります。 (機会があれば、その東京在住時代のチャレンジ(キャノンボール挑戦記)も書きたいと思います。)
 あと、自分はヒルクライムは好きですが、タイムを計ったことがなかったので、速くはないのですが、同年代の中でどの程度の位置にいるのか確認してみたかったんです。

 ただ、そんなことを言いながら、この大会に出場することにしたことを言い訳にしてがきっかけで、ホイールとコンポを総とっかえしています。(その時の話はこちらの記事に書いています。どうぞ。)
大会に出ることが決まると急にアップグレードがしたくなるのです。

 ちなみに、追加購入した装備は、それだけではありません。
 実はサドルバッグも軽いものを追加購入していました。
 これまで使っていたのが、「ORTLIEB(オルトリーブ)サドルバッグ M スレート」で、新しく購入したのが「ORTLIEB(オルトリーブ)サドルバッグ マイクロ スレート」です。
 その重量差はカタログスペック比で314g!なかなかどうして侮れません。サドルバッグの中身も最低限に抑えたので、500gは違うはず!これは勝てる!と思っていました(後に、その考えすら甘いことを思い知ります)


 といったことで、初めての蔵王ヒルクライムですが、まず、誘ってきた当人の弟から連絡が入ります。
「仕事の予定が入っていけなくなったわ~、ハッハッハ」とのこと。
 これにより、普段そんなに自転車乗らない弟とペースを合わせて走ることで「ヒルクラモガキ地獄」を見ずに済むルートがなくなります。
退路を断たれてしまいました。地獄を見るしかありません。

 大会前日は、自動車に必要なものを積み込んで、蔵王までドライブです。
 そして、スタート地点まで車で10分地点にある蔵王の「プチペンションコスモス」さんに宿泊しました。
 通りすがりのコンビニで忘れずに朝ごはんとサラダチキンを購入し、ジャージにゼッケンをつけて、前日のうちに準備をすませておきます。
 コスモスさんは、夕飯なしのプランにしたのでサービスは必要最小限でしたが、小さな温泉付きで、料金が格安、大会会場に非常に近いということで個人的には大満足です。


 そんなこんなで大会当日、晴天でほぼ無風。いいコンディションです。
 山頂に運搬してもらう荷物を預けてから、早めに会場に行ったのですが既に多くのローディーが待っていました。

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 みんな速そうに見える ((((;´・ω・`)))ガクガクブルブル
 きっと、出場者には「登坂の鬼」「変態クライマー」しかおらず、僕はなすすべもなく蹂躙されるんだろうという想像が止まりません。
 辺りのホイールはデュラエースどころではありません。右を見ればレーゼロ、左を見ればシャマルウルトラ、あ、エンヴィまでいる!ヤバい!
 この人達とレースをすることへの恐怖と、この車体にぶつけた時の弁償費用がいかほどかと計算が頭の中を駆け巡ります。

 そして、ここで気が付いたのですが、みんなサドルバッグつけてない!あ、ライトもつけてない!そらそうか、ヒルクライムするなら軽量化しなきゃいけないよね!!
 間抜けな僕は、サドルバッグを軽量化したことに満足して、手押しポンプと3つのボトルホルダーをつけてきているし、バックポケットの財布の中には小銭がジャラジャラしています。甘すぎる・・・
 まあよし、これも勉強と心を落ち着かせます。


 今回の蔵王ヒルクライムについて、簡単に説明すると、蔵王エコーラインを宮城側から登り、終盤は蔵王ハイラインを駆け上がるコースになっています。
 距離は18.7km 獲得標高は1,334m 平均斜度は7.1%で、急な斜度の変化はないものの、下りはほぼなく、登り続けるキツさをお腹いっぱい味わえます。

 ちなみに、僕はロードレーサー男子Cクラス(30代男子の部)で出場しており、ゼッケンの一桁目は「3」です。
 40代の部は一桁目が「4」です。
 つまり、ゼッケンの一桁目でおおむね年代が分かる仕組みとなっています。
 ちなみに最高齢の参加者は83歳だそうです。80超えてヒルクライムの大会に出場とは、明らかに僕の想像を超えていました。人間の可能性ってすごいです。

 そして、開会式も無事終わり、スタート地点前まで移動します。

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 ローディーがこれだけ並ぶと、それだけで異様なプレッシャーが辺りに漂います。

 事故防止のため、部門ごとに間隔を3分前後おいてのスタート。
 でも、計測開始は、スタート地点のマットになるので、焦らなくて大丈夫とのこと。

 スタートのカウントダウンが始まると心臓がうるさくて仕方ありません。僕もいっちょまえに緊張なんぞをしているのです。

 スタートの合図があると、先頭を取っている人たちが、異様なスピードで坂を登っていきます。
 斜度10%近い坂を20km/hオーバーで駆け上がっていきます。
 あぁ、これが世に言う「登坂の鬼」なんだなぁと思い、他人事のように眺めていましたが、そんな人を見ていると、近くにいる僕も、自然とペースが上がっていて、気が付けば1km地点ですでに心拍は180bpsを超え、酸素は圧倒的に足りません。
 「自分のペースを守ろう」って大会前に決めていたのにこのざまです。
 そこから先は、行ったっきり帰ってこない心拍数を宥めすかしながら、それでも一定のケイデンスを意識しながらクランクを回し続けます。
 そんなことをしている間にも、3分遅れでスタートしたはずの40代の方々が軽々と僕を抜き去っていきます。

 5kmほど行くと、周りを見る余裕ができます。開けた視界に山々と新緑が映えて本当に景色がいいです。
 思わず、立ち止まってパチリ。
 仕方ないんです。ヒルクライム当日の風景は、今日しか撮影できないんだから。
 ついでに心拍も落ち着けます。
 
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 結局、最終的に一番きつかったのは、最初の5kmです。
 ここは斜度が10%前後の区間で、序盤に調子に乗った初心者の心臓を殺すために設計された区間としか思えませんでした。

 そこから先は、斜度が5~8%の坂がユルユルと続きますが、無理にギアを上げず、クルクルとペダルを回し続け、10km地点に到着。

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 この辺を超えるともう一度斜度がきつくなります。

 再びキツイ区間が3kmばかり続くのですが、その区間に後ろから変わった男がやってきました。

 車体がママチャリ(カゴ付き)!
 下に目をやると変速機は一切ナシ!!
 ペダルはもちろんフラペ
 そして、何やらコスプレ(トナカイ?)してる

 しかも、後ろからやってきたということは、自分より確実に早いということ。

 「ん?ん!?え!!?嘘だろ!!」って、三度見をした後でつい声が出てしまいます。
 周りの選手たちと、二度見してる最中に目が合いました。
 「あり得ないよね!」って二人で話をしてしまいます。

 世の中に変態ライダーは数あれど、これほどずば抜けた変態っぷりは滅多にお目にかかれません。
 負けました。脱帽です。

 大会規定にもママチャリの出走を許可する項目がありました。もしかして毎回こんな変態がいるのか?
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 その方とは、1kmほど一緒のペースで走っていましたが、あれよあれよという間に差をつけられ、ついには見えなくなってしまいました。悔しい。

 そこから先も一定のケイデンスを意識して少しずつ距離を稼ぎます。
 13kmを超えたあたりで、風が涼しくなり、残雪が見え始めます。
 これまた景色がいい。
 やはり立ち止まってパシャリ。

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 残雪が見える道を走るのって贅沢だね。

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 そして、残雪が見え始めるということは、そろそろゴールが近いということでもあります。
 あたりは、森林限界を突破したのか、草の背丈が短くなり岩肌が見える高山の風景です。

 16km地点が普段は料金所になっており、自転車で料金所より先の蔵王ハイラインに入れるのは一年でもこの日だけだとか。非常に貴重な体験をさせてもらいました。

 残り1kmを切ると、自然とペースが上がってきて、最終的には近くの人とスプリント勝負!
 ギリギリで負けてしまいましたが、相手のゼッケンは一桁目が「1」です。
 つまり、僕が3分勝っているのだ!と誇らしげに言いながら負け犬の僕は地に伏したのでした。

 山頂で自分の荷物を受け取り、大会スタッフからバナナと飲み物をもらって口に入れます。
 生き返る~!
 あと、昨日買ったサラダチキンをバックパックから取り出して貪り食います。
 最近は、リカバリのために運動後はすぐ炭水化物とタンパク質を取るようにしています。

 落ち着いたところで撮影タイム。
 山頂の風景を楽しみ尽くします。

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 絶景!
 そして、いろんな人とお話もできてとても面白かったです。

 山頂でのんびりした後は、ダウンヒルです。
 先導車に従い、ゆっくり降りていきます。
 ダウンヒルも気持ちいいね。木漏れ日が気持ちいいです。

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 そうして、大会は無事完走できました。
 が、実は、大会運営組織によると、計測機械のトラブルがあり、正確なタイムが計測できておらず、現在、カメラ映像を見ながら、タイムを確認している最中とのこと、ゴールした876名中の210名は正確なタイムが分からないようです。僕のタイムはアバウトで構いません。運営の皆様、地道な作業ですがよろしくお願いします。 

 ちなみに、自分のサイコンで見るとタイムは1時間27分前後のようです。
 うん、中途半端で速いのか遅いのか結局わかりません。
 昨年のリザルトで比較すると30代男子では中の上くらい?な感じです。

 終盤はやや力を残してしまったので、ペース配分考えればもっとタイム伸びるかもしれません。


 大会も無事終わったので、遠刈田温泉の中心にある公衆浴場「神の湯」に入らせていただきました。

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 利用料は、大人330円と良心的です。
 中は木造のレトロな感じ、シャンプーや石鹸はおいていないので、使うなら自前で用意が必要です。

 まずは、しょっぱくなった体をお湯で流して、と。
 さあ、疲れ切った体を癒すために浴槽に入ります。
 「ぬるめ」と書いた浴槽と「熱い」と書いた浴槽があり、「ぬるめ」に入りました。
 ぐあ~~~!癒される~~!
 というか、この浴槽「ぬるめ」って書いてるのにずいぶん熱い。江戸っ子かよ。

 と、そうやってサッパリとしたところで、帰路につきました。
 盛岡まで車で3時間。
 蔵王は、意外と土日に来れないこともない距離感だとわかりました。素敵です。

 また来ようかな。


 蔵王ヒルクライムに出場しての感想ですが、
 最初はロングライドばっかりしてる自分がタイムを計る意味があるのか実はやや疑問でしたが、でも、最終的には知らない土地で知らない人と同じ思いで同じ道を走ることが、とても良い思い出になりました。
 今後も、自転車系のイベントには積極的に参加したいと思います。

 だれか、東北でブルべとか開催してくれないかなぁ。

 【追記】
 大会結果が正式に発表されました。
 自分のタイムはスタート・フィニッシュともに計測されており、1時間27分位で、30代の部では中の上くらいとなっていました。

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