みなさま、こんにちは。

 ロードに乗りたい。切実に、そう思います。
 でも、岩手の冬は、ロード乗りにとっては冬眠期間。
 中には、雪上をマウンテンバイクでヒルクライムする超人の方々もいらっしゃいますが、さすがにロードに乗っている人は見かけません。
 僕も、家の中でシコシコとローラーを回す日々が続いていました。
 ローラーは「漕いだ」という達成感は若干あるのですが、外を自由に走り回っていたことを思い出してしまうと、時に虚しさを感じてしまいます。

 仕事の繁忙期を乗り越えて、時間に余裕ができたそんなある日、ふと沸き立った「自分にご褒美上げてもいいよな」と思いはポコポコと泡立って、あっという間に「いや、ご褒美上げなきゃダメだよ!」という考えに至った結果、行くことにしましたよ。東京に。

 さすがに東京なら雪が積もっているなんてことはないでしょう。氷点下になることも少ないし。
 気温は最低気温0℃と中々のものがありますが、まあ、装備で何とかなる範囲です。
 金銭・時間に余裕がある岩手ローディーのみなさまには、冬場に輪行で東京に行くことを強くおすすめします。なんせ走れる路面があるんだから。

 新幹線を降りた瞬間、吹いた風が暖かくてびっくりしました。10℃位だけど。
 盛岡の最低気温マイナス10℃を歯を食いしばって耐えていると東京の冬が春に感じられます。
 まあ、3日もすれば東京の気候に体がなじんでしまって「寒い寒い」連呼するようになるんですけどね。


 というわけで、今回走ったコースはこちら。

 詳しくはこちらから。

 今回のコースは、宿泊先の蒲田から箱根峠を登り切って小田原駅から輪行で帰ってくるというもの。
 東京大田区に住んでいたころによく走った思い出深いコースです。
 このコースには好きなところがいっぱいあります。
 ① 箱根に行って登り切ると走行距離が100kmとおおむね満足できる。
 ② 5:00頃に出発できれば13:00頃には小田原駅で電車に乗って、日が高い内に帰ってこれる。
 ③ 景色の変化が豊富で、街・海・山どの景色も楽しめる。

 ロードを買った当初に箱根峠登頂を目指した時は、小田原までの70kmで既に脚が売り切れ、箱根峠の序盤で心が折れて、脚ガックガクになりながら小田原に一泊したのが良い思い出です。


 それでは、今回の旅のダイジェストなど

①5:30頃の鶴見付近。
 日の出前の車が少ない時間帯に街中を走り抜けるのが気持ちいいんです。
 今回は久々のライドということもあり、脳汁溢れすぎて若干奇声を上げてましたし、ずっとニヤニヤしてました。
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②江ノ電
 早朝の街を走る江ノ電に出会えました。
 レトロな雰囲気を残しているのが良いんですよ。
 すごい近くを走るので否応なくテンション上がりますね。
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③江の島
 シラス丼食べたい。
 江の島でシラス丼食べるなら、魚見亭がロケーション最高ですよ!
 海が見えるテラス席があるのでウミネコがミャアミャア鳴いているのを見ながら美味しいシラス丼を食べるのが良いのです。
 今回はスケジュールの都合上いけませんが。
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④太平洋岸自転車道
 大磯付近にある自転車道。
 海沿いの景色を見ながらペダル漕ぐの気持ちいいですよね。
 この道は入り口が分かりづらくてローディーとはあんまりすれ違いませんが、とてもよい道なんですよ。大磯町HPでのご紹介
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⑤箱根峠
 箱根峠は、言わずと知れた「天下の険」。旧東海道の難所の一つです。
 「宿場町」の雰囲気が残っていて、とても居心地がよい感じです。登坂を考えなければ…
 箱根湯本駅からの距離は13kmほど。最大標高874mで、平均斜度は6%位。
 キッツイ坂です。 
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 箱根全山雪、すべり止め必要。とのこと。
 いやいや御冗談を。路面は走れるんでしょ?と高をくくる。
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 そして、奥の山が雪で真っ白になっているのを見て、やや戦慄する。
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 登るにつれて道の脇の雪が深くなっていく。
 気温も昼間で0℃。なかなかやるな箱根峠。
 そして、箱根湯本駅を超えてから他のローディーを一切見かけない。寒波の最中ですものね。

 いや、そもそも久々のロングライド&ヒルクライムで脚ガックガクです。

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 脚が売り切れているのに斜度10%が続く苦しみと、幻想的な雪風景を楽しめる幸せが同時に襲い掛かってくる感じ。
 そうだよな、箱根峠ってきつかったよな。と思い出す。
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 やって来ました最高地点。
 この辺は、さすがに路面凍結してます。
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 この後、大人しく小田原駅まで戻って輪行で帰りました。
 個人的には大満足です。

 岩手のみなさま。輪行はちょっと面倒かもしれないけど、東京に自転車持って旅行に行くの楽しいですよ!
 現地での輪行も混ぜ合わせれば、かなり変幻自在に走り回れますし。良いものです。
 自分へのご褒美に箱根に逃げるのはいかがでしょうか。

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