皆様こんにちは。
また大分間が空いてしまいましたが、前回の準備編に引き続き、今回は仙台・みやぎ復興マラソンを走ってどうだったのかというあたりを書いていきたいと思います。
まず、今回参加した大会ですが、今年が初開催です。
走行コースは、東日本大震災による津波の影響が大きかった宮城県沿岸部の岩沼市・名取市。
その津波を受けた地域に、道路が通り、ランナーが集まり、復興に役立つ、そのような趣旨の大会です。
ルートラボにコースが公開されています。
別ページでご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
地図で見ると、沿岸をじっくり見るコースになっていることが分かりますね。
ちなみに大会の日は、本来仕事の予定が入っていましたが、上司に「あの~、実は~、その日はマラソンの大会がありまして…休ませて下さい!」と90度までのお辞儀をして懇願したところ、デキる後輩にいろいろ任せることができましてなんとか参加までこぎつけました。
本当は大会前日に現地入りして、ユッタリと行きたかったのですが、2週間前に宿を取ろうとしたら、車で30分圏内の宿は一つも残っていませんでした。
大会参加者は15,000人、ボランティア3,000人もいるらしいので、それはそうなるよな。
マラソン人口の規模の巨大さに軽く眩暈がします。
あまりに参加者が多いので、大会会場から離れた場所に複数の専用駐車場を用意して、シャトルバスを何台も走らせてスタート地点まで連れていくみたいです。
僕は、コミケスタートダッシュにでも参加したんだろうか。あっちは10万人規模だけど。
大会当日は3:00に起きて4:00に家を出発。
盛岡から高速道路を走って7:00頃に駐車場に到着します。
近くのコンビニで朝食を摂ってシャトルバスに乗って、大会会場についたのは、7:50頃。
トイレの行列に並び、荷物を預けたら、スタート準備を始める時間になっていました。
時間の余裕がなかった…
スタート地点で準備運動していたら、自分のシューズが大分すり減っていることに気が付きました。
2年前に買ったヤツだけど、結構走ったんだなぁ。
もう1足買ってしまおうか。
スタート地点は人の海。
この人たち全員が42.195kmを走るつもりっていうんだから驚きです。
ちなみに、僕は既に「完走」を諦めているので、その中の一人ではありません。
セレモニー中に、「多分、後半歩くな。」と考えていました。
セレモニーも恙なく終わり、スタートします。
天候はご覧のとおり、晴天。
気温は20℃前後とやや暖かい感じ。
良いコンディションです。
青空の下、広い道路を、車を気にせずに走るのがとても気持ちいいです。
沿道には、応援をする人であふれていました。嬉しい。
そんな人達とハイタッチをかましながら、テンションを上げていきます。
写真を撮りながら、テンション上がりすぎてペースを間違えないように走っていきます。
最初の10kmは概ね田園風景ですね。
10kmを少し過ぎたところで大きいエイドステーション。
ハラコ飯のお振舞があったので、いただきました。
美味すぎる…
しっかりと足を止めて、オカワリにオカワリを重ねて4つ位食べて、ストレッチしてからようやく出発します。
ホラ、エネルギー補給大事だから(棒読み)。
ちなみに、給水所は概ね2kmに一つはある。すごすぎる。
15kmを超えたあたりで、沿岸に出て、堤防を眺めながら走っていきます。
20km地点で再び、エイドステーション。
また飯にありつけるぞ!ということで、いただいたのはトマト。
運動して色々と栄養を失っているせいか、丸ごとかじる甘酸っぱいトマトがうめぇ!
こちらも2ついただきました。
食べすぎ?いえ、ロングライダーにとって栄養補給は生命線ですから!
といった具合に、ここまでは、一定のペースで走っていたのですが、20kmを超えたところで、段々とヒザの様子が怪しくなってきます。
ちょっと違和感が、徐々に確かな痛みに代わってきて、屈伸なんかを繰り返して、騙し騙し走っていたのですが、25km地点を超えたところでとうとう走る衝撃に耐えられないほどになりました。
チラリと時計を見ると、スタートから2時間47分。
残りの17kmを、速足10分/kmで歩いたとすると、170分=2時間50分。
大会の制限時間が6時間半だから、ゴールは出来ると計算して、完全に徒歩に切り替えました。
リタイアが頭をよぎったのですが、この後のエイドでどんな食事があるのかと考えると、どうにも踏ん切りがつかず、食欲に負けて歩き続けます。
歩き始めて、後ろからいろんな人に追い越されました。
ただ、ある意味よかったのは、大会の参加人数が多いおかげで、僕と同じようなタイミングで歩きに切り替えた人が沢山周りにいたことです。
「お前たちも準備不足かよ!」と心中でツッコミを入れながらも、謎の競歩大会を繰り広げていたので、心が折れることはありませんでした。
謎の連帯感を持って歩き続けます。
歩きながら、途中の景色をパチリパチリと取っておきます。
下の写真は、なぜかエイドでメェメェ鳴いていた羊なのですが、「可愛いですね。ヤギですか」と意味の分からないことをほざいて、職員を苦笑いさせた後の気まずい雰囲気の中で、撮り逃げしたものです。あの馬鹿野郎は僕です。申し訳ありません。
下の写真は、応急スタッフの方です。
ロードバイクや、クロスバイクに乗って颯爽と走る姿を見て、残りの距離をこの人達が乗っている自転車に乗ってぶっ飛ばしたいと思う位には、疲れていました。
中にはタイムやサーベロ、デローサなどの超高級車も混じっており、見ているだけでも結構楽しかったです。
30km地点のエイドステーションは、種類が豊富で、写真が撮り切れませんでしたが、僕が行った頃には品切れだったものも多かったです。
ホタテ…セリ鍋…
僕がありつけたのは、笹かまぼこ位のものでした。
くそぅ、もっと早く走れれば!
そこから先は、淡々と歩いていき、残り10km地点では、アミノバイタルのお振舞が!
ありがてぇ!アミノ酸を摂取して何とか筋肉をごまかしながら歩き続けます。
やってきた残り5km地点。
そろそろ歩くことですら痛みを感じてきたころ、沿道で応援している人の中にすごいプラカードを持っている人がいて、「足が痛いのは気のせいです。」って掲げているんですが、名言だと思って少し走ったところ、やっぱりヒザは痛くて、数歩で立ち止まってしまったんです。
やっぱり気のせいじゃないですよ!
そんなこんなでヒイコラヒイコラ言いながらやってきた残り1km地点。
時間は夕方に近くなり、日が傾き始め、脳内に「蛍の光」が流れてきます。
そんな不思議な感傷に浸る僕をよそに周囲に動きがありました。
これまで、一緒に競歩大会を繰り広げてきた仲間たちが残り1kmの看板を見るや走り始めたのです。
そうです、彼らは、既に走ることのできない僕と違い余力を残していたのです。
追いかけようと走ってみても1歩1歩ヒザをハンマーで叩かれるような痛みがあり、ついていけません。ちくしょう!
そんなこんなで最終的には徒歩でトボトボと、なんとかゴールインを果たしたわけです。
結果的に、フルマラソンを走ろうと思ったら準備が大事だと実感しました。
この大会で、フルマラソンを舐めてはいけないと感じた次第です。
でも、そんな徒歩でゴールした僕でも、終了後の満足感は味わえたし、参加して楽しかった、来てよかったと強く感じたのです。
走り切れた時の満足感はどの位すごいんだろうと。
来年、もう一度しっかりと準備して走り切ろうと、ガッタガタのヒザを見つめながら決意して、夜の道をドライブして帰ったのです。
また大分間が空いてしまいましたが、前回の準備編に引き続き、今回は仙台・みやぎ復興マラソンを走ってどうだったのかというあたりを書いていきたいと思います。
まず、今回参加した大会ですが、今年が初開催です。
走行コースは、東日本大震災による津波の影響が大きかった宮城県沿岸部の岩沼市・名取市。
その津波を受けた地域に、道路が通り、ランナーが集まり、復興に役立つ、そのような趣旨の大会です。
ルートラボにコースが公開されています。
別ページでご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
地図で見ると、沿岸をじっくり見るコースになっていることが分かりますね。
ちなみに大会の日は、本来仕事の予定が入っていましたが、上司に「あの~、実は~、その日はマラソンの大会がありまして…休ませて下さい!」と90度までのお辞儀をして懇願したところ、デキる後輩にいろいろ任せることができましてなんとか参加までこぎつけました。
本当は大会前日に現地入りして、ユッタリと行きたかったのですが、2週間前に宿を取ろうとしたら、車で30分圏内の宿は一つも残っていませんでした。
大会参加者は15,000人、ボランティア3,000人もいるらしいので、それはそうなるよな。
マラソン人口の規模の巨大さに軽く眩暈がします。
あまりに参加者が多いので、大会会場から離れた場所に複数の専用駐車場を用意して、シャトルバスを何台も走らせてスタート地点まで連れていくみたいです。
僕は、コミケスタートダッシュにでも参加したんだろうか。あっちは10万人規模だけど。
大会当日は3:00に起きて4:00に家を出発。
盛岡から高速道路を走って7:00頃に駐車場に到着します。
近くのコンビニで朝食を摂ってシャトルバスに乗って、大会会場についたのは、7:50頃。
トイレの行列に並び、荷物を預けたら、スタート準備を始める時間になっていました。
時間の余裕がなかった…
スタート地点で準備運動していたら、自分のシューズが大分すり減っていることに気が付きました。
2年前に買ったヤツだけど、結構走ったんだなぁ。
もう1足買ってしまおうか。
スタート地点は人の海。
この人たち全員が42.195kmを走るつもりっていうんだから驚きです。
ちなみに、僕は既に「完走」を諦めているので、その中の一人ではありません。
セレモニー中に、「多分、後半歩くな。」と考えていました。
セレモニーも恙なく終わり、スタートします。
天候はご覧のとおり、晴天。
気温は20℃前後とやや暖かい感じ。
良いコンディションです。
青空の下、広い道路を、車を気にせずに走るのがとても気持ちいいです。
沿道には、応援をする人であふれていました。嬉しい。
そんな人達とハイタッチをかましながら、テンションを上げていきます。
写真を撮りながら、テンション上がりすぎてペースを間違えないように走っていきます。
最初の10kmは概ね田園風景ですね。
10kmを少し過ぎたところで大きいエイドステーション。
ハラコ飯のお振舞があったので、いただきました。
美味すぎる…
しっかりと足を止めて、オカワリにオカワリを重ねて4つ位食べて、ストレッチしてからようやく出発します。
ホラ、エネルギー補給大事だから(棒読み)。
ちなみに、給水所は概ね2kmに一つはある。すごすぎる。
15kmを超えたあたりで、沿岸に出て、堤防を眺めながら走っていきます。
20km地点で再び、エイドステーション。
また飯にありつけるぞ!ということで、いただいたのはトマト。
運動して色々と栄養を失っているせいか、丸ごとかじる甘酸っぱいトマトがうめぇ!
こちらも2ついただきました。
食べすぎ?いえ、ロングライダーにとって栄養補給は生命線ですから!
といった具合に、ここまでは、一定のペースで走っていたのですが、20kmを超えたところで、段々とヒザの様子が怪しくなってきます。
ちょっと違和感が、徐々に確かな痛みに代わってきて、屈伸なんかを繰り返して、騙し騙し走っていたのですが、25km地点を超えたところでとうとう走る衝撃に耐えられないほどになりました。
チラリと時計を見ると、スタートから2時間47分。
残りの17kmを、速足10分/kmで歩いたとすると、170分=2時間50分。
大会の制限時間が6時間半だから、ゴールは出来ると計算して、完全に徒歩に切り替えました。
リタイアが頭をよぎったのですが、この後のエイドでどんな食事があるのかと考えると、どうにも踏ん切りがつかず、食欲に負けて歩き続けます。
歩き始めて、後ろからいろんな人に追い越されました。
ただ、ある意味よかったのは、大会の参加人数が多いおかげで、僕と同じようなタイミングで歩きに切り替えた人が沢山周りにいたことです。
「お前たちも準備不足かよ!」と心中でツッコミを入れながらも、謎の競歩大会を繰り広げていたので、心が折れることはありませんでした。
謎の連帯感を持って歩き続けます。
歩きながら、途中の景色をパチリパチリと取っておきます。
下の写真は、なぜかエイドでメェメェ鳴いていた羊なのですが、「可愛いですね。ヤギですか」と意味の分からないことをほざいて、職員を苦笑いさせた後の気まずい雰囲気の中で、撮り逃げしたものです。あの馬鹿野郎は僕です。申し訳ありません。
下の写真は、応急スタッフの方です。
ロードバイクや、クロスバイクに乗って颯爽と走る姿を見て、残りの距離をこの人達が乗っている自転車に乗ってぶっ飛ばしたいと思う位には、疲れていました。
中にはタイムやサーベロ、デローサなどの超高級車も混じっており、見ているだけでも結構楽しかったです。
30km地点のエイドステーションは、種類が豊富で、写真が撮り切れませんでしたが、僕が行った頃には品切れだったものも多かったです。
ホタテ…セリ鍋…
僕がありつけたのは、笹かまぼこ位のものでした。
くそぅ、もっと早く走れれば!
そこから先は、淡々と歩いていき、残り10km地点では、アミノバイタルのお振舞が!
ありがてぇ!アミノ酸を摂取して何とか筋肉をごまかしながら歩き続けます。
やってきた残り5km地点。
そろそろ歩くことですら痛みを感じてきたころ、沿道で応援している人の中にすごいプラカードを持っている人がいて、「足が痛いのは気のせいです。」って掲げているんですが、名言だと思って少し走ったところ、やっぱりヒザは痛くて、数歩で立ち止まってしまったんです。
やっぱり気のせいじゃないですよ!
そんなこんなでヒイコラヒイコラ言いながらやってきた残り1km地点。
時間は夕方に近くなり、日が傾き始め、脳内に「蛍の光」が流れてきます。
そんな不思議な感傷に浸る僕をよそに周囲に動きがありました。
これまで、一緒に競歩大会を繰り広げてきた仲間たちが残り1kmの看板を見るや走り始めたのです。
そうです、彼らは、既に走ることのできない僕と違い余力を残していたのです。
追いかけようと走ってみても1歩1歩ヒザをハンマーで叩かれるような痛みがあり、ついていけません。ちくしょう!
そんなこんなで最終的には徒歩でトボトボと、なんとかゴールインを果たしたわけです。
結果的に、フルマラソンを走ろうと思ったら準備が大事だと実感しました。
この大会で、フルマラソンを舐めてはいけないと感じた次第です。
でも、そんな徒歩でゴールした僕でも、終了後の満足感は味わえたし、参加して楽しかった、来てよかったと強く感じたのです。
走り切れた時の満足感はどの位すごいんだろうと。
来年、もう一度しっかりと準備して走り切ろうと、ガッタガタのヒザを見つめながら決意して、夜の道をドライブして帰ったのです。