みなさん、お久しぶりです。

 仕事で繁忙期が到来し、しばらくブログ更新が途絶えていましたが、僕は生きています。
 現在、繁忙期は終盤ですが、なかなか自転車に乗る時間が取れない日々が続いています。
 これから雪も降って自転車に乗りづらくなってしまう…ツライ…

 とはいえ、更新していない間に、多少なりともチャレンジをしていたこともありましたので、ここに書き留めておきます。
 今回は、自転車ではなく、ランニングにおける挑戦のお話です。


 実は、僕は、少しだけランニングをしています。
 6年前に人間ドッグに行って、中性脂肪の値が危険域に達していると医者に告知された時から始めました。自転車にハマる前ですね。

 少しずつ走って、中性脂肪は半年もせずに通常値に戻ったのですが、その後も細々とではありますが、趣味として続けていました。
 大会にもちょっとだけ参加しており、実はハーフマラソンを完走したこともあります。
(ヒザの痛みから歩いた区間があるので厳密には「完走」ではありませんが…)
 そして、いつかフルマラソンを完走したいという野望を持っていましたが、トレーニングとをしてはヒザを痛めてしまい、中々走行可能距離は伸びませんでした。

 しかも、自転車にハマってからは、ランニングをする時間が確実に減りました。
 当時の私の走り方は、自宅からほぼ同じコースを毎回走って、タイムを少しずつ縮めていくというスタイルだったので、だんだんと飽きてきていたというのもあるかもしれません。
 急がなくても、自分のペースで漕ぎ続け、遠くの見たことのない景色を見て、美味しいものを食べに行くロングライドに魅せられてしまったのです。
 そして、普段からランニングの練習することはなくなってしまいました。

 そんなこんなで、しばらくランニングと疎遠だった僕ですが、ある時、職場仲間に大会出場のお誘いを受けます。
 大会名は、「東北・みやぎ復興マラソン2017」。
 兼ねてからの目標だった「フルマラソン完走」を達成する良い機会だと思い、軽い気持ちでエントリーを決めます。
 自転車のロングライドで壊れた僕の距離感が、なんとかなるだろうと囁いたのも理由の一つです。

 10月1日の大会に向けてコツコツとトレーニングを進めて行ければ良かったのですが、岩手県内を自転車で走り回ることに夢中になってしまい、練習を始めたのは9月頭。
 気が付けば、残り1か月。しかもカゼを引いている。
 これは、大ピンチ。

 ランニングをしている人にとっては常識なのですが、普段から走っていない人が本気でフルマラソンを「完走」しようとした場合、練習期間は概ね3か月必要となります。
 自転車と違い、ランニングは走る一歩ごとに全体重の衝撃・負荷をヒザと足で受けなければいけません。
 なので、1歩1mとして、42.195kmを走り切ろうとすれば、全体重以上の力を42,195回かけても壊れない、100人乗っても大丈夫なイナバ物置もビックリの足腰を作るという前準備が必要でして、ケガをせず、そこまで至るには、やはり時間が必要なのです。

 で、練習が不足している僕が、1か月前から追い付くためにどのようなメニューを考えたかというと、これまた頭の悪いメニューでして、
 1週目:ペース走(一定のペースで走る練習)を10km ×1回
 2週目:ペース走を20km ×1回
 3週目:ペース走を30km ×1回
 4週目:休養 →大会

 名付けて「1週間に10kmずつ伸ばせばいいじゃない」作戦です。
 この、練習をこなしている間にケガをしそうなメニューを行ったわけですが、3週目のメニューは20kmを超えたところでヒザが痛くなり、残りの距離は歩きでこなすことしかできませんでした。
 つまり、20kmを超える距離を走り切る足腰は作れなかったのです。

 ただ、練習を通して思ったことは、いくつかあります。
 ひとつは、自転車に乗る前より、長距離を楽に走れているということです。
 これまでは、10kmを超えると痛くなっていたヒザが若干頑丈になり、20kmまで持つようになっていました。「自転車とランニングでは使う筋肉が違う」と良く言われますが、自転車の筋肉も若干はランニングに流用できるのです。
 ふたつめは、岩手に来てから、信号にほぼ遮られない・風景の良いルートを確立したことで、これまでより練習が楽しくなっていることです。
 とはいえ、やはりフルマラソンを走り切るには実力は足りません。

 そんなこんなで、フルマラソンに挑む覚悟不足が証明されてしまったわけですが、そんな言い訳で延期されるわけもなく、大会の日は来てしまいます。

 そして、この語に及んでも、当時の僕は思っていたわけです。
 「なんだかんだいって完走できるだろう」と。
 どこまでも甘い考えだったわけです。

 さあ、こんな男が大会当日に何を感じるのか。
 とりあえず、今回の準備編の記事は、ここまで。

 次回、実走編に続きます。