こんにちは、むひっぴです。

 ちょっと前まで小春のような気候だったのに、最近は当たり前のように冬が来てしまいました。
 前回のようにロードバイクでロングライドに行くのもちょっと難しい今日この頃。
 今回は気分を変えてマウンテンバイクでお出かけしてみたお話です。

 BICYCLE SHOP GRINSさんでは、毎年恒例となっている「極寒ライド」なるイベントがあります。
 内容は、「1月の極寒期にとにかく寒い場所に自転車で行ってやろうぜ!」という至極単純かつエクストリームなものとなっていますが、この度、「平成31年第2回極寒ライド(天峰山経由→岩洞湖行)」に参加させてもらいました。
 実は、1月初頭に開催された「第1回極寒ライド(春子谷地経由→網張スキー場行)」には、僕も参加しましたが、走力不足で写真を撮る暇がなく、記事にはできませんでした。
 しかし、今回は違います。
 ローラー台である程度鍛えたので、とりあえず写真を撮る余裕はあるはず!そのはず!
 というわけで、通勤用として5年前に購入していたマウンテンバイクでカメラを背負っていってきました。

 ちなみに、岩洞湖がある藪川といえば、本州で1番寒い場所として有名。
 岩洞湖は余りの寒さに凍り付くため、わかさぎ釣りのメッカとなっています。
 開催3日前にワカサギ釣りが解禁されました。
 一般の人は言うでしょう。「そんな寒い場所に寒い時期に行って何がしたいんだ」と。
 それに対して「あなたは、本州で一番寒い場所に一番寒い時期に自転車で行かずに一生を終えるつもりですか?」といえる程度には自分が狂っているんだなぁという感慨があります。

 とはいえ、不安がないわけではありません。
 前回のライドでは、装備不足で、寒さにコテンパンにされました。
 なので、今回は大人マネーにモノを言わせて装備を再編成しました。
 抜かりはありません。ないはず…ないよな…(あります)
 なお、今回そろえた装備については、また別の記事に書きたいと思います。


 ちなみに今回のコースは↓のとおりです。

 ルートラボで見たい方は、こちらからどうぞ。


 ということで、開催当日。
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 集合は朝7時。天気は曇り。昼になっても寒そうだ。
 この日の盛岡の予想最低気温は-7℃
 これは、既にバナナでクギが打てる気温。
 前回の仙台ライドで出発後10分地点をゴールにしたくなったことを思い出す。

 そして、家を出る直前に、マウンテンバイクにドリンクホルダーをつけていなかったことに気づく。
 が、時すでに遅し。すぐに出発しなければ間に合わない。
 「まあ、寒いしそんなに水を飲まないだろう」と甘い見積もりで出発するが、この判断が自身を「妖怪ドリンク乞食」に変貌させるとは知る由もなかった。

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 集合場所のGRINSにやって来たのは、どいつもこいつも無鉄砲な男たち。総勢7名。
 この時の気温が-6℃。
 待ち時間が一番ツライ。

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 そそくさと準備を済ませて出発。
 そして、お行儀良く信号待ち。
 参加者の自転車は、マウンテンバイク、ファットバイク、シクロクロスと色とりどり。

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 本格的な登りが始まる「上米内T字路」までは、マッタリ平地走行…とはならず。
 みんな、はっやーい…
 
そこそこ心拍数を上げて走っているはずなのに、気が付くと最後尾にいる。
 これアカンやつ。

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 しかし、ここで頑張りすぎてはいけない。
 とりあえず、風景を撮影して落ち着きを取り戻す。
 ナイス判断。自分。
 目的地に着ければいいんじゃい。

 なんとか上米内T字路に到着。

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 人のボトルを見ると、当然のように中身が凍っている。
 既に結構な量の汗をかいたから水分が欲しい。

 そう、ぶっちゃけ暑い(;´・ω・)
 額から汗が垂れてきて邪魔くさい。
 汗をかきすぎて、逆に汗冷えが心配になるくらい。
 胴体の寒さ対策をしすぎたかもしれない。
 そして、手も足も今のところ問題なし。
 -5℃程度ならドンと来いって位の装備のようだ。


 「上米内T字路」以降は、今回最大の山場「小本街道クライム」が待っている。
 来るたびに思うが、ここはキツイ。長いし斜度が緩まない。
 出発する前に、ダチョウ倶楽部よろしく「どうぞどうぞ」と言い合う愉快な仲間たち。
 既に自転車乗り特有の「俺遅いので先に行ってください詐欺」の応酬が始まっている。
 これは、自転車乗りの習性なのだなぁと思う。
 自分もとりあえず「最後尾は任せてください宣言」をかましておく。

 じゃれあいもそこそこに、「小本海道クライム」をスタート。
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 呆れるほどの脚力で坂を駆け登る方々を、切ない瞳で見つめる我々。
 やはり、長い坂は実力差が出やすい。
 道中の気温は-5℃。
 でも、暑い。
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 ともかく走る。
 余裕がない。なんとか遅れないようについていく。
 マウンテンバイクは、ロードの倍ほど疲れる。
 キツイ。キツイ。キツイ。
 暑くて喉が渇いて、口の中がカサカサになっている。
 とりあえず「ノド乾いた~!」と叫ぶと、親切な仲間がドリンクを分けてくれた。
 「妖怪ドリンク乞食」の爆誕だ。
 が、本当に生き返る。ありがたい。あの人に来世でいいことがあることを願った。
 取り急ぎ、今世では先頭を引くことにする。
 が、後方から誰もついてこない。
 意図せず引きちぎってしまった。
 申し訳ない。

 とにかく、一刻も早く登り終わりたい。
 その一心でペダルを回し続ける。

 なんとか休憩地点の天峰山入口に到着するなり、荒い呼吸のまま、過熱した身体を地面に突っ伏して冷ます。地面愛してる。

 最終目的地の岩洞湖はまだ12kmほど先。
 その時、強く感じた。
 まだあるのか、もう許してほしい、と。
 今日はここで終わりでいいのではないかと。
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 ぶっ倒れたまま、シャッターを切る自分。
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 呼吸が落ち着いてきて、もう一度ドリンク乞食をしたところで、なんとかメンタルを持ち直す。
 とりあえず、天峰山には登ろう。
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 ただ、上の写真の左に「冬季間通行止」という看板がある。
 除雪がされていないのだ。

 そこから先は、ハッキリ言って登山だった。 
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 ハンドルが雪に取られてまともに漕げない。

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 よって、押して歩く。
 普段はこんなことしないから新鮮。

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 ゆっくり景色を見ながら登る。
 ちょっぴり贅沢な気分。
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 そうやって、なんとか展望台に到着。達成感がすごい。

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 ファットバイクの彼は、重量があったからさぞかしキツかったことだろう。

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 頂上でひとしきりはしゃぐ。
 主に僕が。
 誰も足を踏み入れてない雪原にダイブしないヤツがいるだろうか(いや、いない)

 とはいえ、頂上の気温は-8℃。肌が風でパリパリになるし、鼻水は若干凍っている。
 ボヤボヤしていると氷のオブジェになってしまうので、おふざけを早めに切り上げて天峰山を下る。

 不思議なもので、少しゆっくりすると余裕ができて、「岩洞湖行ってもいいか」と思い始める。
 天峰山を下った後は、岩洞湖方面に舵を切った。

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 路面は、よりシビアになり、ワカサギ釣りの客と思しき車が脇を頻繁に追い越してくる。
 なかなかスリリングだ。
 そして、気温も1段下がったように感じる。
 登りなら暑かったが、平坦区間が続くと、さすがに前を閉めないと寒い。
 指も凍え始めてきた。
 これが藪川の本気か…と震えながら思う。

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 と思ったところで、なんとか補給ポイントに到着。
 今は、ドリンクが死ぬほどありがたい。
 あたたか~いドリンクを2本イッキに飲み干して、ようやく乾きが収まった。
 生きてるって素晴らしいな。

 休憩を早めに切り上げ、再び走行開始。

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 ちょっと走ると湖面に数多のテントが並んでいた。
 みんなワカサギ釣りしてる人。
 僕が言うのもなんだけど、ネジが外れた人たちがこんなにいるんだね。
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 駐車場も満員御礼。驚きを隠せない。

 ワカサギ釣りテントを横目にダラダラと走り続け、念願の岩洞湖レストハウスに到着。
 やっと着いた!
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 「本州一厳寒の地」の看板。
 これは撮らねば。
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 温度計が、-8℃をお知らせしてくる。
 今、昼間なんだけど。
 相変わらず、藪川は気温がバグってるな。

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 レストハウス内で、ようやく一息ついた仲間たち。
 暖かい食事に舌鼓。

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 大人気、行者ニンニクみそラーメン。
 謎のサッパリ出汁と、行者ニンニクの風味のパンチ力がかみ合って、脳みそ溶ける美味さ。
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 ついでにワカサギ天ぷらもつまんじゃったりして。

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 食事を終えた一同は、「ここで布団をしいて眠れたらどれほど幸せだろうか」という表情をしていたが、現実(帰路)が待っていることを忘れるわけにはいかなかった。

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 ちなみに↑の写真は、男子トイレで見かけたのだが、「ライダー割引」は自転車で来た人も使用可能らしい。(店員さんに聞きました)

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 氷点下の外気温にさらされて、記念撮影。寒い。

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 そこからの帰り道は、下り基調だったので、比較的ラクラク。
 晴れ間も差してきて体感気温が若干UPしたので、より快適に。

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 明るいと景色も格別だね。

 といった感じで、何とか出発地点に戻ってお店でダラダラして、その日は解散。
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 雪道・雪解け道を走ったので、自転車はドロドロ。
 これもある意味勲章といえるかもしれない。
 ちなみに、キレイにしてから帰りました。


 最後に、今回のライドの感想を。
 これは、良いネタライドだった。達成感が非常に強い。
 そして、マウンテンバイクで長距離走るのが、単純に新鮮。
 登りあり、雪中歩行あり、下りあり。色々な要素があったのもよかった。
 でも、スパイクタイヤを履ける自転車や、防寒装備の準備などお金がかかるので、覚悟は必要かもしれない。

 ライドが終わって当日にこの記事を書いているけど、身体のあちこちがジンワリと痛む。
 普段ロードバイクしか乗っていないから、普段使わない筋肉がフル稼働したんだと思う。
 しっかりリカバリーしなければ。

 せっかく装備を揃えたから、春が来る前にもっと雪中ライドをして遊びたいな。
 雪中ライドオススメです。

【今回のリザルト】
 距離:73km位
 獲得標高:1,000m位
 ※ガーミン電池切れのため、リザルトは大体の数字。
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