こんにちは、もしくはこんばんは

 今回は、端的にいうと、
 ホイール交換:syncross(スコットの鉄下駄)→Dura-Ace 9100 C24
 フルコンポ交換:シマノsora→シマノ105
 をしたお話です。

 実走した感想は別途記載します。
 特にコンポは通販で買って自分で交換したので、手間とかコストパフォーマンスとかはどうなのかというお話をば。
 作業工程については記載していないので悪しからず。


 さて、夏至が近づき、日が長くなって来た昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 ここ最近は気温が上がり、自転車日和が増えてきて、ライドに出かけることも多くなりました。
 非常に喜ばしいことです。

 そうやって楽しいライドを繰り返していても、正直、十分に満足できるものですが、ライドに慣れてくると、徐々に物欲が湧いてきて、財布へのダメージはそれに応じて大きくなっていくものです。

 一通りの装備を揃えたローディーが、愛機の性能に不満を持つようになり、次に欲しくなるもの(もしくは、ロード仲間が耳元で繰り返し「買えよ・・・」とささやくもの)の代表が「ホイール」だと思います。

 なぜかって、他のパーツより変えた時の衝撃が大きい(らしい)からです。 
 僕は、ロードを買って3年間ですが、これまでは、 「シャマルウルトラが欲しくなってきたでしょ?」とか「ライトウェイト買わないの?」とかいう仲間からのホイール沼への誘惑を、「僕はレースに出るわけではない・・・マーラよ去れ・・・マーラよ去れ・・・」と心の中でつぶやくことで耐えてきました。

 それに、これまでも、いわゆる「鉄下駄」で東京→大阪キャノンボール540kmや乗鞍岳ヒルクライム2,700mUPを走りきったこともあり、あんまり必要ないんじゃないかなぁと素直にそう思っていたからです。

(「鉄下駄」とは、一般的に初期の完成車についているホイールを指し、売価を抑えるため、非常に安価で重量があることからそう呼ばれます。)

 が、この度、ひょんなことから、ヒルクライムのレースに出場することとなりました。
 そうなると、これまで使っていた言い訳が裏目にでます
 「そうだよ、僕はレースに出るんだ!ならアップグレードしても問題ないし!」という思考にたどり着き、お財布の紐がはち切れて飛んで行ってしまいました。

 「中途半端に良いホイールを買うと性能に満足できず、どうせ買いなおしてしまう」というお題目を唱えながら、これまで抑圧してきた欲望を解放するかのように、アルミのハイエンドホイールの情報をネットでひたすら漁ります。
 そして、出場を決めた3日後には、もう「Dura-Ace 9100 C24」しかないと心が固まっていました。
 他のハイエンドアルミホイールと比べ、柔らかくロングライド向けだったことが決め手です。

 そこまで決まって、次の課題は変速機でした。
 お目当てのホイールはリア11-10速対応なので、リア9速のsoraでは装着できないのです。
 「ええい!コンポも交換じゃ!総とっかえじゃ!」とテンションが上がってしまい、自転車屋を回ります。

 自転車屋で見てみると、デュラホイール15~16万円、105フルコンポ6万円+工賃1~2万円といったところでした。 合計23万円前後。
やっぱり高い・・・ホイールとコンポを合わせると新車が買える・・・しかも105完成車フルカーボンで買える・・・店での整備は1週間近くかかるだろうけど自分でやれば1日で終わるだろ・・・フムフム・・・

 と来て、次に僕が飛びついたのは自転車通販サイト「Wiggle」です。
 調べてみると「Wiggle」は本当に安い、意味が分からないくらい安い。
 デュラホイールが10万円弱、105フルコンポで50,000円ほど8万円位の差額が発生しています。

 なんと美味しい話でしょうか
 すぐに飛びつきたくなるところですが、通販サイトにはデメリットもあります。
 それは、自転車屋に付替作業をお願いできないこと、更にその後の整備もなかなか頼みづらいということです。
 自転車屋としても、自転車やパーツを売ってコツコツと生計を立てているところに、「パーツは買っちゃったから、整備だけお願いしますわwww あ、整備代は安くしといてね!」とかいう輩が増えては困る訳です。
 そして、整備素人にとって、実は、お店を使えないことが思っている以上にツライ!
 素人が説明書を見ながらなんとかパーツを交換して、よしできたぞ!となっても思ったとおりに動かないなんてことはザラにあるからです。(結果的に僕がそうでした)

 事前に、通販で買うとお店に頼めない・頼みづらいのは知っていましたが、その時の僕は「まぁ何とかなるっしょ!」と変な思い切りを見せて、wiggleで商品をポチッと注文したのです。

 コンポ交換の作業について、細かい説明は他のブログにお任せすることとして割愛しますが、結果的にかなり苦労しました。
 夜中まで作業するもBBが外れずに泣きながらお店にBB以外を外したフレームを持って行ったり、リアディレイラーの調整がうまできずにお店に土下座をせんばかりの勢いで泣きつき調整してもらったりと、通販サイトを使ったクセにたっぷりとお店のお世話になってしまいました。(もちろん整備代は支払いましたが・・・)
 お店の名前は、逆にお店にご迷惑になるであろうことから、公表しませんが、田沢湖より広く深い懐を持った自転車屋店員さんのおかげで、僕のコンポ交換作業が終了したことだけは、記しておきます。

 ちなみに、作業日は3日間仕事終わりの夜に作業をしまして、全作業時間は約12時間といったところです。
 ただ、不器用な僕が作業したからこそ、これだけの時間がかかっていますが、もっとロードバイクの構造をしっかりと理解した人であれば、4時間ほどで終わるそうです。

 かかったお金としては、
ホイール「Dura-Ace 9100 C24」(97,000円位)
ホイール関税5,000円位
コンポ「simano105 5800グループセット」(50,000円位)
タイヤ「Continental - Grand Prix 4000S」×2(8,000円位)
チューブ×2(1,300円位)
バーテープ「cinelli バーテープ フルオ リボン イエロー」(5,000円位)
 コンポ交換に必要だったものは、
「BIKE HANDシマノホローテック用TOOLBOX」(だいたい5,000円位)
グリス「シマノ デュラエースグリス」(800円位)
お店での整備調整 3,000円位
といったところです。

  総計で170,000円ほどでしょうか。

 全体を終えて、通販サイトの使用も良いことばかりではないなぁと痛感しました。

 今回は、たまたま近くの店員さんが優しかったので事なきを得ましたが、場合によっては、コンポ交換の途中で詰んでいたかもしれませんし、リアディレイラーの調子が悪いまま走っていたかもしれません。
 また、作業時間も思った以上にかかってしまいました。

 今回の僕の結論は、
 ① コンポ交換は、確実性・作業時間を考えれば、お店に頼むのが無難。
 ② でも、自分でコンポ交換をすれば自転車整備には確実に詳しくなれる。
 ③ そして、通販サイトはコストを大きく抑えられる。
 ④ でも、お店に頼れないのはかなりキツイ。

 以上を踏まえて、上手く通販サイトを使っていければいいと思います。

 次回は、実走してみてどうだったのかを書きます。
   
 ではでは

 【追記】
 実走してみた記事はこちらになります!