もういっこください!~盛岡の自転車乗りブログ~

 盛岡在住の管理人が、ロードバイクに乗って、好き勝手にロングライドかましつつ、コース紹介やらなんやら岩手県の自転車情報をつないでいきます。  ツイッターで更新報告もしています。ID:namasute8787

ツイッターで更新報告もしています。http://twitter.com/namasute8787

こんにちは、むひっぴです。
 お久しぶりの更新です。自転車漕いではいましたが、特にネタもなかったので投稿が空いてしまいました。すまんこってす。

 さて、皆様は、このクソ暑い海の日連休をいかがお過ごしでしたか?
 「外に出たくない」「休みの日くらいゆっくりしたい」「こんな暑い日に運動とか阿呆の所業」という一般の声が漏れ聞こえてくる中で、雨続きにストレスを感じていたローディー達は、これまでの鬱憤を晴らすため、連日元気にお外を駆け回っている様子。
 全く業の深いことだなあと思います。

 そして、ローディーの中でも、とりわけ深い業を背負ったロングライダーである自分がやったのは、『美人を拝みに行く』ことでした。
 なぜなら、僕は噂を聞いたことがあるのです。「弘前には美人が多い」と。
 弘前には、なぜか青森県のそこかしこから美人が集まり、特に探さなくても美人にエンカウントするらしいと。
 そんなこんなで、ロングライダーとしての業だけではなく、男としての業も背負っている僕としては、行かざるを得なかったわけです。
 ただし、余りにもギラついた目で婦女子を舐めまわすような視線を向けては、紺色の制服を着た国家公務員に連行されてしまいますし、紳士的ではありません。
 まずは、仏の如く涅槃の境地まで至り、しかる後に美人を舐めまわすように鑑賞するのです。
 ということで、今回は弘前までライドをする途中で、八幡平・十和田湖を超え、肉体と精神をギリギリまで追い込むことで悟りを得て、その後に美人を見ようというわけです。
 我ながら業がふけぇ…

 ということで、今回のコースはこちらです。

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 距離200km超え、獲得標高3,000m超えと修験道の僧が如きコース。これぞ修行走。

 とはいえ、最終的に行くのを決めたのは、出発前日の17:00。
 じゃらんで宿は取れたけど、着替えなどの荷物は送ることができませんでした。
 どこ行った計画性…

 とりあえず前日は、100km超え用のロングライド装備に加え、サドルバッグに着替えを積み込んで就寝。
 4:30に起きて5:00に出発するんだ!と意気込んでみたものの、仲良しのオフトゥンと別れがたく、起きたのは6:00。出発が6:30となりました。
 行けば楽しいのはわかっているはずなのに、なんで行く直前ってこんなに億劫なんだろうか。

 予報では天気は曇り。最高気温は31℃。大丈夫かな。
 盛岡の空はドンヨリな感じ。ちょっと心配。
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 いつもよりゆっくりと走ります。

 最近は、近場を速く走る練習ばかりになっていて、ロングライドの初心を忘れがちだったので、基本に立ち返るためです。
 しっかりとしたロングライド装備にしてきたため、荷物は御近所ライドより1.5kg~2.0kgほど積んでいます。着替えも積んでるので、いつもより重いのです。
 軽いギアから漕ぎ始めて、ジンワリと加速、運動エネルギーをできるだけ無駄にしない。無理な筋力を使わず、心拍を上げすぎない。
 基礎を思い出しながら、じっくりと進んでいきます。
 荷物が多くて加速は悪いけど、いったんスピードに乗った後の慣性は強く働く感じで、苦しくはありません。

 で、八幡平市につく頃には、青空が見え始め。一安心。
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 やってきた通算3回目のアスピーテ入り口。
 いつもは恐れおののいているけど、ロングライドの初心を思い出した自分に恐れはありません。
 迷わずインナーローを選択。
 10km/hを切るペースで確実に登ります。焦るから疲れるのだ。
 ロングライドに焦りは禁物なのです。
 もう既に悟りの境地が近い。なんて思っていました。
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 そして、スノーシェルターもインナーローでなんのその……と、思いきや。
 いや、暑い!シェルター内は暑すぎる!
 なんだこれ!サウナかよ!40℃超えてるぞこれ!
 突如遠のく悟りの境地。
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 そうして心が乱れたところで、ヘルメットのアゴヒモがほどける、仕事のトラブルの電話が舞い込むなど。更に心はささくれ立ち、脚は乱れ、ペースが乱れる。水が切れ、汗で視界を奪われる。
 「果たして、完走できるのでしょうか。今から家に帰ってクーラーの効いた部屋で寝っ転がったほうがよいのではないでしょうか?」と悪魔が脳内でささやきますが、「こちとら既にホテル予約しとるんじゃボケェ!いいからキリキリとペダル回せ!このスカタンが!」と天使が叫びます。どっちが悪魔かわかりません。
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 ともあれ、八幡平の自然は美しい。
 道端の観光客が応援してくれたりなんかもして。
 徐々に心が落ち着きを取り戻してきます。
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 そして県境にたどり着きました。
 いつものレストハウス。落ち着く。
 ここまで標高が上がるとさすがに涼しいもので、気温は15℃位でした。
 獲得標高的には、これで半分。
 ここで、60km地点だから距離はまだまだだけど。
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 そして、ここからは、八幡平秋田側の下り。
 ぎゅんぎゅん下ってまいります。
 前に玉川温泉に行ったときは、ここ↓を左に曲がったけれど、今回は右に曲がって北上します。
 標識に見える十和田湖の文字。ここからは知らない道なので、心が躍ります。
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 そして、もうちょっと下ったところで、思わぬ再開を果たします。
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 キャメルマート!
 お前、生きていたのか!!
 てっきりローソンに飲まれて完全消滅かと思われたキャメルマートとの思わぬ再開にしばし浸り、水分と食料を補給します。
 暑すぎて水をかぶったりして、既に2本のボトルが空だったので、とても助かりました。
 一緒に買ったファンタを一気飲み。
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 さて、補給で仕切り直したところで、ライド再開。
 とはいえ、しばらくは下り基調なので、気が楽です。
 概ね下り終わると、平野に突入。
 ほぼ無風でとても漕ぎやすい。サクサク距離を稼ぎます。
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 アッという間に、道の駅鹿角に到着。
 おなかすいたし何か食べるか、とチョイスしたのは『北限の桃ソフトクリーム』。
 ももの豊潤な香りが極上でした。
 まだ、ソイジョイ2本位あるし、とりあえずこれ以上食べなくていいかなと思って他はスルー。
 でも、記事を書いている今思うと、ここでもっとガッツリ食っておけばよかった。
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 さらに漕ぎ進めて行くと、頭が暑くなってきました。
 ボトルの水を飲むかと口に運ぶと、既にお湯と化しており、身体は冷えません。
 そんな中で、休憩できそうな場所があったので、水分補給でもしようと立ち寄りました。
 平塚果樹園です。
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 で、近くには『縁結びの湧き水』。
 弘前美人を見に行く今日の僕のために用意したかのような、おあつらえ向きの浄化スポットに心底驚きます。
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 御利益の欲しい僕は、ボトル内のお湯を捨てて、湧き出す冷たい水をボトルに汲み直し、頭から「ソォイ!」とかぶりました。
念のため2度かぶります。
 自前の塩を多分に含んだしょっぱい水が滴っていき、そもそも物理的に浄化されてる感覚を味わいました。何か浄化方法を間違っているかもしれない。
 体内からも浄化しようと、1.5リットルほど経口摂取して、乾いた体が医学的に救われていく感覚を味わいます。
 ご利益が得られるかわかりませんが、少なくともコンディションを立て直しました。

 あ、ちなみに平塚果樹園には、なまはげの人形もいました。
 僕は良い子なのでなまはげは怖くありませんが、遠巻きに写真を撮らせていただきました。僕は大変良い子なので、なまはげは怖くありませんので写真を撮っても大丈夫です。みなさまはお気をつけください。
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 それからも1%下りの道を漕ぎ続けていくと風景がちょっと変わってきます。
 段々と山に囲まれてきました。十和田湖はそう遠くないのかもしれません。
 視界に山が入ると安心するのは、岩手県民の気質なのだと思います。
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 そして、徐々に登り始める道。5%位です。
 そろそろ、相手も本気を出してくる頃でしょうか。
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 その後もチマチマと登っていくと、下の写真のところから一段と斜度がきつくなり8~10%に
 ユルユルペースとはいえ、やはり登りはキツイ。
 しかし、ロケーションはとても良いです。森の中で自分の息遣いしか聞こえない空間を体験するのは、ソロロングライドの醍醐味かもしれません。
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 要所要所で叫び声を上げながら、何とか登り切り『発荷峠』に到着。
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 チラリと除く十和田湖に感嘆の声を上げながら、湖際までダウンヒル。
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 あっという間に湖畔までやってきました。
 これまで稼いだ標高はどこにいったのだろうか。
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 湖畔には、観光客も多く、にぎわっています。
 後で、十和田湖に一日ユッタリしに来るのも悪くないと思いました。
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 で、ここまで走ってきて、カロリー不足に陥っていました。
 おなかはすいだけど、お店は少ないし、食堂もほぼありません。
 こんなところでハンガーノックでリタイアなんてしたくありません。
 とはいえ、この休屋地区の観光地ならレストランの一つ位あるだろうと高を括っていました。
 でも、ググって調べたレストランはランチ営業終了。食堂もランチ営業終了。
 あっちをウロウロ。こっちをウロウロ。
 やって来たのはカフェ。
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 そして、ありつけたのはアップルパイとアップルジュース。
 あまりカロリーなさそうだけど、このアップルパイ一つで次の峠が超えられるかが左右されると思い、大事に噛んで食べました。
 りんごの素朴な甘みと酸味が活きていて、とても美味しかったです。

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 そして、改めて漕ぎ出します。
 次の峠はルートラボを一目見ただけで、かなりの強敵とわかる御鼻部山。
 ゆっくりと登り始めます。
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 峠が一段階斜度のギアを上げてきたのが分かった瞬間。
 深呼吸を一つして気合を入れます。
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 そしてシェルターを出て更に上がる斜度。
 腹筋に力を入れてさらに気合を入れます。
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 そしてヤツはやってきた。
 もはや笑うしかないシェルター内のヘアピンカーブ。
 推定斜度25%。えげつねぇ…えげつねぇよ…

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 その後も、終わらぬ坂道。
 もう終わるだろうと思ったところからさらに続く坂道。
 そして、熊注意の看板。
 でも、徐々にそれらの情報を気にすることなく、心は坦々とペダルと坂道に向かっていきます。
 涅槃が近いのかもしれません。
 「疲れて余裕がなくなってきている」とも言います。
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 どんな坂道にも終わりがやってきます。
 ようやくやってきた坂道の終わり。
 そして、看板を見てツッコみます。お前、標高1,011mもあったのかよ!
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 ついでに展望台でパチリ。
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 そこから、御鼻部山のダウンヒルを終えて、「道の駅 虹の湖」に到着。
 アップルパイ一つで峠超えしたわけで、おなかはペコペコ。ようやくご飯にありつけるよ。
 と思ったら、レストランは営業時間終了。
 セブンティーンアイスの自販機さえ利用不能。
 どうしろっていうんだよ。
 とりあえず、再びファンタを一気飲みしてカロリーを摂取しました。
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 そこからも、下り基調の道をひた走ります。
 1~3%下りが続く道だから、簡単にスピードが乗って走りやすいです。
 気が付けば辺りは夕焼けになっていました。日が暮れるまでに着きたい。
 脚は到着まで持ちそうです。弘前駅に向かって走っていきます。
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 ただ、弘前駅に行く前に1か所だけ行きたい場所がありました。
 『田んぼアート』の発祥地である田舎館村に寄り道したかったんです。
 『田んぼアート』とは、田んぼに植える米の配置・色を計算して、一枚の絵を田んぼに描いた作品で、ここ田舎館村では毎年行われています。
 展望台を登った視点でちょうどパースが合うように作られているので、有料展望台に登る必要があります。
 が、時間切れ。「本日の観覧時間は終了しました」
 30分遅かった。
 ク~!見たかったな~!
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 横からならいつでも見れますよ。(ニッコリ)
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 田んぼアートのためだけに作られた田んぼアート駅。
 青森県人すげぇな。
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 田んぼアートは見れなかったけど、弘前駅まではあとわずか。
 夕日に照らされながら、無理ないペースで走っていきます。
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 そして、ようやくたどり着いた弘前駅!
 やった!ついた!おなか減った!
 なにせ、道中に摂ったカロリーは、ソイジョイ5本・ソフトクリーム1本・アップルパイ1片・ジュース3本。
推定摂取カロリー1,500kcalに対して、消費カロリーは4,000kcal弱だよ!大赤字だよ!
会社員ならクビだよ!

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 ということで、もう、食べることしか考えられない。
 ササっと自転車をたたんで、駅近くのホテルにチェックイン。
 シャワーを浴びて、着替えをしたら、美味しいものを追い求めてゾンビの如く街を歩きます。
 やってきたのはラーメン屋。
 当たり前のラーメンが美味い美味い。
 あっという間に食べ終わります。
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 で、食べ終わって気付きました。
 店員の子かなり可愛いな!おい!
 さっそく美人に会えました。
 ついチラチラ見てしまいます。
 心の浄化とはなんだったのでしょうか。

 会計を終えて、外に出ると、街を歩いてる女性がみんな可愛く見えます。
 すげぇな弘前…ゴールドラッシュかよ…と、意味わからないことをひとり呟きます。

 
そう思いつつ、次に向かったのは『すき屋』。
 食欲には勝てなかったよ…
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 たっぷり食べて、ホテルで寝て、弘前ナイトは終了です。
 結局、心の浄化はできなかったけど、弘前美人は見れたから、当初の目的は概ね果たしました!
 やった!楽しかった!


 【今回のリザルト】
 ・距離:222km
 ・獲得標高:3,252m
 ・経過時間:10時間17分
 ・平均速度:21.6km/h
 ・移動時間:9時間35分
 ・平均移動速度:23.1km/h
 ・消費カロリー:3,951kcal


 ちなみに、次の日は、朝にかるーく弘前観光して新幹線で帰ってきましたよ!
 レトロな感じを残したとても良い街でした。
 おじいちゃんが弘前城のお堀で釣りしてたり。
 また、来たいな。
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みなさま、こんにちは。むひっぴです。

 6月初めだというのに夏真っ盛りのような激しい日差しが照り付ける昨今、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
 ちなみに、僕がどうしていたかというと、前回記事で蔵王ヒルクライムが中止となったことを書きましたが、その後は、これまで継続して頑張っていたローラー練習を中止して、オフシーズンとばかりに自転車を漕がない日を2週間ばかり続けていました。
 そんな状態で久々に2時間ほどライドをしてみたのですが、結果は『①疲れてもいないのに筋肉が言うことを聞かない』『②心肺がすぐに限界を迎える』『③ヒザの腱が痛くなる』と散々なものでした。
 「継続は力なり」とはよく言ったものです。ローラーを続けていた時期は、徐々にに力が付くのを実感したものでしたが、努力をやめた途端に肉体はすさまじい速度で元の状態に戻ってしまったのです。
 みなさまも、練習で培ったものを失うのは一瞬です!お気をつけて!

 そんな貧脚ロングライダーが、久々にロングライドをしましたのでご報告。
 行先は再びの八幡平。
 今回の目的は、「八幡平ドラゴンアイリベンジ」「樹海ライン走破」「玉川温泉入浴」と盛りだくさんです。

 そんな今回のルートはこちら↓

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 きっかけは、家族が言った一言「玉川温泉に入りたい!」でした。
 八幡平には去年・今年で2回ほど登っているけど、実は秋田側に行ったことがない。
 理由は簡単で、自走で秋田側を下って登り直せる気がしないから。
 でも、玉川温泉まで車で行く人がいるならば、帰りは車で帰ればいいじゃない!
 温泉にも入れちゃう!
 なにそれ素敵!

 というわけで、モノはついでだ。時期的にちょうどいいし、前回のライドでは見れなかったドラゴンアイを見てこよう。樹海ラインも走ってしまえ!
 といった思考回路から、今回のライドが組み立てられました。

 そんなこんなで、やって来ました八幡平市は樹海ライン入り口(と思っていた場所)
 この信号を右に曲がればアスピーテライン。まっすぐ行けば樹海ラインなのです。
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 ここで、樹海ラインについて簡単な説明を少々いたします。
 樹海ラインは、松川温泉から八幡平頂上付近まで走っている道路です。
 アスピーテラインが北側から山頂まで登るのに対して、樹海ラインは南側から山頂に至ります。
 そして、「樹海」の名のとおり、アスピーテと比べて樹木に囲まれた部分が多いのが特徴なのです。


 さて、そんな樹海ラインを登り始めた僕が目にしたのは、先制パンチというにはヘビーすぎるヘアピンカーブ。
 下の写真ですが、斜度は外側で10%。内側は最大で15%あります。
 ハハッ、笑えるなぁ。ヒザはもっとガクガクと笑っているよ。大爆笑だよ。
 こんなんで登り切れるんだろうか。と一抹の不安が胸をよぎります。
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 ヘアピンを抜けても、ギアはインナーロー。
 勾配は6~8%が続きます。そろそろ休ませてくれないものだろうか。
 と思っていると看板が出現。松川温泉が近いのかなと近づいてみると。
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 「樹海ライン入り口まであと3km」
 ここが樹海ラインじゃないのかーい!
 そう、僕はこの時まで、松川温泉まで続く登り坂も樹海ラインと思っていたのですが、本当の樹海ラインは松川温泉から先なのです。
 ちなみに樹海ライン分岐から樹海ライン入り口まで約8kmもあります。
 みなさまもうっかり心を折られないようにお気をつけください。
 僕は、しっかり折られました。
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 まあ、気を取り直してじっくりと進み、とうとうやってきた樹海ライン入り口。
 ここを右に曲がれば樹海ラインです。とうとう真の樹海ラインにやって来ました。
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 そして、樹海ラインを登り始めて、すぐの看板に驚愕。
 「ホゲェー!!まだ18kmもあんのかよ!!」
 
アスピーテラインは登り始めから山頂付近まで18km。
 樹海ラインは入り口まで登り8km。樹海ライン自体が18km。合わせて26km。な、なんて長いんだ…
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 まあ、自分で登ると決めた道に文句を言っても始まらないので、覚悟を改め、またユルユルと登り始めます。
 樹海ラインは、その名の通りほぼ樹木の中を走っていくルートになっており、見通しはあまり利きません。
 ただ、要所要所では、樹木が隙間を開けて絶景を見せてくれます。
 下の写真もそんな絶景の一つ。
 裏から見た岩手山、そして縦走路を横目に目を奪われ、脚を止めて写真をパチパチ。
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 登り続けていくと、いきなり現れる下り坂10%の看板。
 ご褒美だと思って、これまでコツコツ貯めてきた位置エネルギーを使って疾走します。
 その後もチョコチョコ現れる下り坂に位置エネルギーを放出しつつ、登っていきます。
 登りがムチ、下りがアメだとすると、ムチ8・アメ2の割合です。
 一時の下りの気持ちよさに酔ってしまいそうになりますが、騙されてはいけません。
 下りがあるということは、標高が下がり、山頂まで沢山登らなければいけないのです。
 「マーラよ去れ」と呟きながら降りていきましょう。
 ちなみに、何度目かの下り坂、下の写真の地点からは標高差100m近くの長い下りとなります。
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 残り5kmを切ってくると、谷を挟んで向こう側にアスピーテラインが見える場所もあってテンションが上がります。
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 下の写真は頂上まで3km地点で撮ったのですが、思った以上に斜度がえげつないです。
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 残り1km。頑張れ自分。
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 そして、ようやっと山頂に到着。
 樹海ラインはキツカッタ!キツカッタヨ!!
 個人的には、アスピーテラインよりキツかったです。
 単純に距離も長いし、獲得標高がアスピーテよりあった感じがします。
 でも、アスピーテラインを何回か登った人には、一味違った景色を楽しめるのでオススメです。
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 ただ、今回のライドはここで終わりではないのです。
 秋田側に下って、玉川温泉まで行かないと。
 でも、ここから先は下り坂だけだから余裕でしょ!

 と、思っていた時期が僕にもありました…


 とりあえず、その話は置いておいて、ひとまず、秋田側に下っていきます。
 ちなみに、秋田側の道は10%近い下りが続くから、とんでもなく速度が乗りやすいです。
 速度が乗りすぎたところにヘアピンカーブがくるから、とても危ない。
 スピードの出しすぎには本当に注意したほうがいいと思います。
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 下りを楽しんでいると、あっという間に後生掛温泉までやってきました。
 でも、まだまだ下り坂は続きます。
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 そして、楽しかった下り坂のアスピーテライン秋田側も終了してしまいました。
 そこで玉川温泉まで残り何kmかなーと思い、グーグルマップを開くと残り12kmとのこと。
 その時は、「思ったより距離があるなぁ」位にしか思っていませんでした。

 しかし、進んでいくと、脚を使い果たした僕の前に現れたのは、またしても坂でした。
 今度は5%の登り坂です。
 これが樹海ラインを超えてきた脚に響きます。
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 「もうっ、僕にっ、残ったっ、脚はっ、ありませんっ…」とリズミカルに呟きながら、残った脚力を搾り出すように漕いでいきますが、サイコンの距離は一向に増えていきません。
 精神的には、長い戦いでした。
 いつ終わるともわからない登り坂は、約7km続きました。この最後の5%が、僕には永遠に感じられたのです。ツラかった…
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 そしてようやく、玉川温泉付近までやってきて、見通しが良いところで写真をパチリ。
 ちなみに、この写真を撮った後に自転車が転んで、バーエンドキャップが吹き飛び、丁度やってきた車のタイヤが粉砕していった訳ですが、僕は、粉砕されたバーエンドキャップを、ただただ、呆然と見つめるしかなかったわけでありました。
 買おうかな、バーエンドキャップ。
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 紆余曲折あり満身創痍で、やっとこさやってきた玉川温泉。
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 家族と合流して、車に自転車を積み込んで、着替えを受け取った後に、まずは大浴場に向かいます。
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 風呂場でキャップを脱ぐと、まるで元々そんな模様があったかのような汗塩のアートがそこにありました。
 すぐに洗濯した気持ちをグッとこらえて写真をパチリ。
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 ここで、玉川温泉の基礎知識をザックリと説明します。
 玉川温泉は、元硫黄鉱山の近くにあるエクストリームな温泉です。
 何がエクストリームかって、源泉が、なんとPH1.12。
 日本で一番強酸性の温泉となっております。
 理科室だったら、カギかかるところにしまわないといけないレベル。
 目に入ったら速やかに真水で洗い流さなければいけない。
 そんな劇薬が、98℃で毎分9,000リットル溢れてくるんだってさ。
 もはや笑うしかない。
 湧出量も日本一だそうです。
 ちなみに、温泉のすぐそばには硫黄ガスが発生する地帯があり、ガス溜まりに入ってしまうと死の危険がありますので、ご注意を。ここは地獄かよ。
 あまりのお湯の強さにガンが治るとまで言われており、全国から湯治客が押し寄せています。

 玉川温泉の入浴料は一人800円。ちょっとお安くないですが、入る価値は十分あると思います。
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 浴室の中は、木造となっており、レトロな雰囲気がGOODです。
 浴槽は、それぞれ「源泉(100%)」とか「源泉(50%)」とか書いています。
 戸愚呂弟みたい。
 シャワーで汗を流してから、源泉100%の浴槽に恐る恐る身体を沈めていきます。
 浴槽のお湯自体はぬるめです。
 指先から溶けていかないか心配でしたが、そんなことはありません。
 意外とだいじょぶだったり?
 ん?!ヒリヒリ?いや、痛い…いたたたた!!
 突如として、身体のある部分を、ライターの火を当てたような熱さに似た痛みが襲います。
 どこかっていうと、貴重な女性ライダーに配慮して言えば、股間部。
 配慮せずに、あけっぴろげに言ってしまえばケツ穴が焼かれるように痛かったです。尻毛に火が付いたかと思いました。

 強酸性のお湯は傷口は焼いて、強制的にカサブタにしてしまう効果があるようで、しばし、痛みに悶絶してました。
 みなさまも、ロングライド後の入浴はご注意願います。
 あと、お湯は酸っぱいです。

 温泉を出て少しゆっくりしてから、車で八幡平を登っていきます。
 あっという間に、見返峠までやって来ました。楽ちんだなー。
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 そして、ドラゴンアイを目指して、今年2度目の雪中行軍。
 SPD-SLのクリートがすべり止めになって実に歩きやすい。
 同じ目的で歩いている人が沢山いて、道は結構込み合っています。
 ハイヒールで雪道を登っている人もいました。
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 とうとう出会えたドラゴンアイ。
 青い空と、残雪と、紺碧の湖がなんだか不思議な空間を作っています。
 なるほど、これがドラゴンアイか。
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 ちょっと遅くなりましたが、「八幡平ドラゴンアイ」についても簡単にお話します。
 八幡平山頂付近の鏡沼。
 冬期間は雪に埋もれて見えなくなるわけですが、この沼の雪が解けていく過程で、原因はよくわかりませんが、上の写真のように浮島のように雪が残るのです。
 これが「竜の目のようだ」というわけでドラゴンアイと名付けられたのです。

 うん、しっかりこの目で見ることができて満足です。
 その後は、車で無事、盛岡まで戻ってくることができました。

 今回は、八幡平をばっちり満喫することができる良いコースだったと思います。
 ドラゴンアイは時期限定だけど、誰かに車で拾ってもらう必要があるけれど、今回のコースはオススメです。
 今度は、どこを走ろうかな。


 【今回のリザルト】
 ・距離  :65.6km
 ・獲得標高:2094m
 ・平均速度:20.4km
 ・消費カロリー:2,480kcal

みなさまこんにちは、むひっぴです。

 冒頭からオチを言ってしまいますが、5月20日に開催予定だった蔵王ヒルクライム2018は、当日に山頂の積雪があったため中止となりました。
 今年はこの大会に合わせて練習をしていたため、非常に残念です。

 まぁ、本当に大変なのは大会事務局側なんですよね。
 色々準備していたのに開催できず、参加費を返金するようなアナウンスもあったので、これまで準備にかかった費用はどうするんだろうと考えると自分のことじゃないのに胃が痛くなりそうです。

 今回は、行けるところまで写真を撮りながらのんびりライドをしたので、その記録をつけておきます。


 まず、時系列に沿ってお話をしていきます。

 前日は、体調に万全を期すため、開始地点に最も近いアクティブリゾーツ宮城蔵王に宿泊しました。
 宿はお安くありませんでしたが、まあ、大会当日朝にゆっくりできるのは大きいだろうと。
 15:00頃にチェックインして、部屋に入ってみてビックリ。広い!広すぎる!!
 デカいベッドが二つあるし、室内空間を考えると、4台ローラー練習ができちゃう位のスペースはある…
 これまでの人生で家族旅行を含めてこんなに広い部屋に泊まったことはありません。
 なんつー部屋を用意してくれたんだ…そして、一体なんつー名前の部屋なんだ…
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 そんな広い部屋の片隅を、せせこましく利用して大会当日の準備をしてから、普段の寝不足を取り戻すべく18:30に就寝。
 携帯を機内モードにして、だれも僕の眠りを妨げられない状態にします。

 次の日に、目が覚めて2:30。
 計測していた就寝中の心拍は45bpsとしっかり疲れが抜けてる感じ。
 余った時間でどこの地点をどのくらいの速度で走るかシミュレートし直して、ケータイいじって、二度寝して5:00。

 大会参加者用にホテル側が5:00から食事を用意するそうなので、食事会場まで移動。
 そして、食事会場前で見つけたのが、これです。
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 驚きすぎて、逆に冷静になってしまいました。
 ただ、残念だと思う反面、ちょっとホッとしていました。
 なぜかって、正直、目標タイムに届かない可能性が高かったからです。
 ちゃんと鍛えなおして来年にまた参加しようと思いました。

 心持ちが固まると、なぜか食欲がわいてきました。
 このホテルの朝食ビュッフェはかなりレベルが高く、おいしくいただきました。
 特に茶漬けの美味しさは群を抜いていたように思います。
 もはや、食べすぎてもデメリットがあまりなくなったので、茶漬けだけで3杯ほどいただきました。
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 部屋に戻ってちょっとゆっくり。
 窓から外を眺めると、確かに山肌は雪をかぶっていました。外もまだ曇りです。
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 受付付近は計測チップを返す人の行列ができており、参加証もそこで受け取れました。
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 セレモニーを行うはずだったステージでは、参加者の皆さんが記念撮影をしています。
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 何に使われる予定だったのか非常に気になる「ざおうさま」のホイールを履いたクロスバイク。
 まさか、「ざおうさま」が乗ってくるはずだったのだろうか。
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 だらだらした後に、大会事務局に確認してみると、標高1,300m辺りまでは登れるとのことでした。
 なので、このまま帰ってしまうのはさすがに味気ないと思い、とりあえずライド仲間と合流して登れるところまで登ることにします。
 ミラーレスカメラを背負って、マッタリ登ります。
 いつものスタート地点。

  ああ、空はこんなに青いのに。
  風はこんなに暖かいのに。
  太陽はとっても明るいのに。
  どうして、山頂は積雪なの。
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 大会であれば絶叫必至の開幕10%区間も、10km/hで登るなら心拍にも精神的にも余裕を持てます。
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 パチパチ写真をとりながら登っていると、あっという間に5km地点「滝見台」にやってきました。
 去年もここで写真を撮ったよなー。
 ツライ登りから逃避するため、写真撮影と銘打って足を止めたのを覚えています。
 相も変わらず、山中を叩いて流れる滝が見事です。
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 その後も、5~8%と若干緩くなったつづら折り区間を、マッタリと登っていきます。
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 その後もゲートをいくつか通っていって、「あれ?これ有料道路手前までいけちゃうんじゃね?」と思い始めた12km地点にて、とうとう通行止めのゲートが出現します。
 ここまでです。
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 そこからは、ダウンヒル。
 サクッと下りを楽しんで、下山します。
 下り寒い。

 そして、冷えた身体は温泉で温める。
 今年も「神の湯」にお世話になりました。
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 近くの神社にも寄って参拝してみましたが、雰囲気が良かったです。
 神様には「次年度は、無事蔵王ヒルクラムが開催されて、楽勝で目標タイムに届きますように」と、非常に個人的で一方的なお願いをしておきました。
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 そんなこんなで、マッタリ終わった蔵王ヒルクライムでした。

 今年の大会参加はおそらくこれで終わりにして、ここからは、仕事が繁忙期に入るまでロングライドに明け暮れようと考えています。

 「僕たちの本当の戦いはこれからだ!!」
 むひっぴ先生の次回作にご期待ください。

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